2025年10月19日(日)、千葉県市川市のMG MARINEが主催する『PWC FISHING in東京湾奥サワラ』が開催されました。
東京湾の秋の風物詩ともいえる、湾奥のサワラ・キャスティングゲーム。大型のサワラとのファイトを楽しもうと、水上バイク7艇とサポート・撮影用ボートで早朝6時にMG MARINEを出航。旧江戸川を下り、東京湾にでたら、脇目も振らず東京国際空港D滑走路沖のポイントを目指します。

7時ごろにポイントへと着くと、すでにサワラ狙いの遊漁船やプレジャーボートが多数集まっており、トラブル防止のために他船との距離を保つよう参加者に注意して、散開。魚探を装備している水上バイクは自力でベイトの反応を探し、魚探を装備していない水上バイクは魚探を装備した撮影艇の周囲でキャスト開始。魚探を見ると水深は16~18メートル程度。中層から下層に良いベイトの反応があり、まずはブレードジグの早巻きで様子を探ります。
釣り開始から10分が過ぎ、20分が過ぎ……。魚探の反応は相変わらず良いものの、水上バイクや撮影艇、周囲に散らばるプレジャーボートも沈黙が続きます。
釣り開始から30分。撮影艇のすぐそばで釣りをしていたULTRA 310LXから「ジー」というドラグ音が響きます。

振り向くと、ULTRA 310LXの後席に座っていたアングラーのロッドが大きくしなり、ファイトの真っ最中。前席のアングラーはファイトの邪魔にならないように後部デッキからタモをとって構えますが、なかなか魚があがってきません。しばし走られ、巻いてのやりとりが続きましたが、なんとか魚を寄せてタモに入れると、それは本命のサワラではありませんでしたが、立派なイナダでした。
釣り開始から約30分での良型ゲットに俄然、ヤル気が沸いてきます。
魚探でベイトの反応を見てキャストを繰り返しますが、なかなかヒットせず。ようやくアタリがあっても、サワラカッターなのか、ことごとくラインブレイク……。

10時を過ぎると、天候が下り坂に。雨がパラつき、風も強くなり白波の立つコンディションに。それでも粘ってポイントを攻めますが、時間の経過とともにベイトの反応も薄くなり、13時に納竿。帰港となりました。
残念ながら本命のサワラはお預け。アメリカの文豪、アーネスト・ヘミングウェイは、こんな言葉を残しています。「釣れないときは、魚が考える時間を与えてくれたと思えばいい」
釣りをしているときは、どうすれば魚が釣れるかだけでなく、往々にして、さまざまなことが頭に浮かんでは消えていくものです。仕事のこと、家族のこと、心配事、うれしかったこと……。心にうつりゆくよしなしごとに、思いを巡らす。そんな時間も大切であり、つまりは魚が釣れなくても、それは無駄な時間じゃないってこと!
MG MARINE
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