40年目の新製品リリース
日本国内でもにわかに盛り上がりを見せる水上バイクのヴィンテージシーン。
各地でレースイベントも開催され、ベテランから若手まで幅広い層のライダーが往年の名艇でしのぎを削っています。
そしてレースが盛り上がれば「もっと速く」という欲求が高まるわけですが、JS 550においては40年前に発売されたモデルながら、アフターパーツの新製品が現在も発売されているのはオドロキです。それだけ人気が高まっているということでしょう。
そして日本が世界に誇るパフォーマンス&ドレスアップパーツメーカーのSE-SPEED MAGIC(サトーエンジニアリング)からも、新開発のスポンソンがリリースされています。
レースで実績を残す、たしかな性能
JS 550に装着できるスポンソンとしてSEがラインアップするのは、フロントとリアの2種類。フロントスポンソンは800SX-R用のパーツが装着可能で、直進安定性の向上が期待できます。
「まずはフロントスポンソンを付けてもらいたいですね。これに慣れると、ナシでは怖くて乗れなくなるかも(笑)。現代のスタンドアップで90km/hだすより、何も付いていない550で60km/hだすほうがたぶん怖いですから」(SE開発担当:中村さん)
イマドキのスタンドアップはサイズも大きく安定していますが、40年前の550は比べものにならないほど小さく不安定。
左右どちらかに少しでも重心を傾けると、船体がシビアに反応してフラつくため、それを抑制して安定性を向上するのがこのフロントスポンソンです。
次にリアスポンソンですが、こちらは550専用の新開発パーツ。
前述のとおり船体が小さくシビアに反応するため、コーナリング時もライダーの技量を多分に必要とする550ですが、このスポンソンを付ければある程度はボートに任せてもOK。スムーズな旋回が可能になります。
「コーナリングで船体を傾けると、一定のところで船体の傾きが止まるので、思い切った体重移動ができるようになります。言い方はアレですけど、雑に乗っても曲がれます(笑)。もちろんリアのグリップもよくなりますし、スロットルを開けるタイミングも早くできるから、クイックに旋回できますよ」(SE開発担当:中村さん)
レースで優勝を重ねていることから、その性能は折り紙付きです。
海外からの問い合わせもあるようですが、現在は国内限定での販売とのこと。
日本のみなさん、チャンスですよ!