K38 JAPAN
2008年4月に発足。米国に本部を置くK38の日本支部として、各地で水上バイクによる安全運航および救助・操船技術講習会や、マリンスポーツイベントにおける安全管理などを通じて、水上安全の普及・啓発活動を行っている。
いよいよ夏本番!! ジリジリと肌を灼く太陽で、身をもって夏の到来を感じているひとも多いでしょう。水上バイクに乗っている最中、立ちくらみやこむら返り、倦怠感などに襲われたこともあるのではないでしょうか。
これらの症状は熱中症のサインでもあるため、異変を感じた場合は注意が必要です。
高温多湿や海面からの放射熱があるような環境では、体から外気への熱放散が減少し、汗の蒸発も不十分となります。その結果、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温や体液の調整機能が破綻することで熱中症は引き起こされるといわれています。
死に至る危険性もある病態ですが、ちょっとした心がけで防ぐことができるのも事実。
炎天下のなか過ごす場合や、久しぶりに暑い環境で活動する際は特に熱中症のリスクが高まりますが、夏場の水上バイクはまさにこのような状況になりがちです。
適度に休憩を取りながら水分や塩分をこまめに補給して、熱中症を予防しましょう。
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また暑さとともに注意してほしいのが紫外線です。
世界的な異常気象にともない、地表に届く紫外線量はこの10年間増加の一途をたどっています(気象庁「紫外線の経年変化」より)。
水上では遮るものが何もないため、水上バイクに乗る際は夏場でも帽子や長袖ラッシュガード、レギンスといった肌をなるべく露出しないウェアを着用し、紫外線対策を万全にしましょう。
暑いからとライフジャケット1枚で乗りたくなる気持ちもわかりますが、肌を露出するとケガのリスクも高まります。ジェット噴流による事故例もあるので、ビキニは絶対にNGです。
そして肌だけではなく、サングラスやゴーグルなどのアイウェアで「目」を保護するのも忘れないようにしましょう。
水上バイクに乗る際、サングラスはファッション的な意味合いの他に目を守るための保護具としての役割も担っています。
紫外線を浴びすぎると目の炎症を引き起こす可能性もあるため、UVカットのレンズが好ましいですね。
波の飛沫などから視界を確保する効果も期待できるので、水上バイクに乗る際はアイウェアもかならず着用しましょう。
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ちなみに紫外線がもっとも強いのは、5月から8月といわれています。
熱中症と紫外線対策を万全にして、ハイシーズンの水上バイクライフを楽しんでください。
もちろんご自身だけではなく、同乗者の体調管理も船長の大切な遵守事項ですので、心に留めておきましょう。