生駒 淳の国内レース参戦記#08|JJSA全日本選手権シリーズ5th STAGE 二色の浜大会

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2021 JJSA全日本選手権シリーズ 5th STAGE 二色の浜大会
大阪府貝塚市 二色の浜海浜緑地 2021年9月3日~4日

生駒 淳 Jun Ikoma
国内だけにとどまらず、世界中のレースに積極的に参戦する日本有数のトップライダー。2011年よりJJSFに参戦し、国内では2015年と2017年にはPRO RUNABOUTでシリーズチャンピオンに。海外では2012年にKINGS CUPで2クラス制覇、2018年にタイのJET SKI PRO TOURでシリーズチャンピオン、2019年にフィリピンのNATIONAL JET SKI RACEでシリーズチャンピオン、2019年のIJSBA WORLD FINALSで世界2位と、輝かしい成績を残す。

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2021年9月3日(金)|レース前なのにリラックスした金曜日

前回のレポートでもお伝えしたとおり、10月にアメリカで開催される「2021 IJSBA WORLD FINALS(ワールドファイナル)」に参戦するため自分のレースマシンはひと足先に現地へ向けて出発。

今大会もエントリーしないつもりでしたが、一緒にワールドファイナルにも参戦する愛妻アケが「練習のために出られる国内戦は片っ端から出たい!」と言うので、それなら自分も出てみようかな? ということでマシンをお借りして参戦することになりました。

◇ ◇ ◇

ということで今回は自分のマシンでもありませんし、エントリーしたのはAQUABIKE R/A GP1クラスだけなのでカラダ的にも気持ち的にもだいぶラク。

お借りするマシンは他のライダーさんも使うので、足回りは自分好みというよりオールマイティな感じにしました。いつもみたいにエンジンも足回りも突き詰めてセッティングするわけではないので、この日は軽く走って終わり。

こんなにノンビリした金曜日は、はじめてかもしれません(笑)。

2021年9月4日(土)|何事も事前の下調べが大切です

今日は13時からプラクティスランで、14時からHEAT 1です。アクアバイクのレースは時間指定なので、わかりやすくていいですね。

午前中はチーム員や愛妻アケのレースがあり、みんな好成績でした。そして13時からプラランを走り、一度テントに戻って給油です。アクアバイクのレースは15分+1周なので、燃料は満タンにします。

プラランを走った感じはアウトコースが速く、ホールショットを獲ってアウトコースを走っていれば抜かれることはなさそうかな? という感じ。逆にホールショットを獲れなければ、インコースで抜くのは至難の業でしょうね。

13時50分にスターティンググリッドに行き、グリッド抽選。HEAT 1はインコースの1番外側になりました。今回は速いターボ艇が2艇いたのですが、どちらもアウトコースに行ってくれたのでインコースはわりと平和です。

スタートはタイミングが遅れてインコースの2番手でしたが、運良くレッドフラッグで仕切り直しに。2回目のスタートはタイミングバッチリでインコースのトップ。合流でアウトから例のターボ艇が2艇続いて来たのですが、あいだになんとかねじ込んで合流は2位に。

なぜかエンジンが8300回転しか回らず、かなり遅い感じですが前を走るターボ艇になんとか食らいついていきます。すると7分を過ぎたあたりで、トップ艇がマシントラブルで減速。頑張って2位をキープしていたおかげで、自分が1位に。

そのまましばらくトップを走っていたのですが、13分あたりで周回遅れが絡んできました。もう1周我慢してもよかったのですが、すぐにインコースから抜いていくことに。これが結果的に失敗でした。

ここまで一度もインコースを走っていなかったこともあり、ミスコースした! と勘違いしてスロットルを抜いてしまったのです。当然ながらその隙に後続艇に抜かれてしまい、トップから陥落。

実際にはブラックフラッグも振られていないので、ミスコースはしていないはず。でも自信が無かったのと焦りもあり、念のためイレイザーブイを回ってさらにタイムロス。

その後は2周しかなかったこともあり、トップ艇には追い付けず2位でゴールとなりました。完全に自分のミスですが、アクアバイクのレースはHEAT 3まであるので、残り2つを取り返せば優勝できますから(笑)。

2021年9月5日(日)|ヒートごとにマシンが変わる事態に

今日は朝イチのHEAT 2と夕方最後のHEAT 3の2回走行です。

朝イチのレースは時間指定ではなく、みんなのプラランが終わり次第スタートなので慌ただしい。さっそく自分もプラランを走ってみたのですが、マシンの調子が悪い。

このままではレースにならなそうなので、急遽愛妻アケのマシンを借りて走ることに。大急ぎでゼッケンを貼ってスターディンググリッドに向かい、なんとか抽選には間に合いました。

グリッドはインコースで、スタートのタイミングはバッチリ。インコースのホールショットで、合流も1位でした。

2周目にインから来たターボ艇に抜かれてしまったのですが、合流後の左コーナーで外からかぶせて抜き返し、その後は順調にトップを走っていました。

しかし突如エンジンが4000回転しか回らなくなってしまい、レース続行が不可能な状態に。泣く泣くリタイアしてテントに戻り、マシンを確認すると夕方のHEAT 3までに直る状態ではなさそう。

仕方ないのでチーム員のストックマシンを借りて、最終ヒートは走ることになりました。3回走るのにマシンを3艇使うなんて、前代未聞です(泣)。

◇ ◇ ◇

最終レースのHEAT 3は、またもやインコースのグリッドになりました。

スタートはタイミングよく出られたのですがホールショットには届かず、インコースの2番手で合流は4位でした。

途中で1艇抜いて3位にあがったのですが、その後抜かれてしまいふたたび4位に。前のターボ艇をなかなか抜けず、インに行ったりアウトに行ったりしながら15分間チャレンジを続けましたが、結局4位のままゴールとなりました。

ストック仕様なので壊れる心配がなく、安心して握っていられるという意味では面白いレースでしたが、やっぱり表彰台に登れないのは悔しいですね。

今回も応援していただいたスポンサーさま、読者のみなさま、ありがとうございました。次戦はいよいよワールドファイナルです。世界チャンピオンを目指して頑張ってきますので、応援よろしくお願いします!

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#86 生駒 淳

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