CONCEPT|コンセプトモデル
ここから紹介するのは、ボンバルディア社(BRP)の創設者、ジョセフ・ボンバルディアの孫であるチャールズ・ボンバルディアが、世界中のデザイナーと共同で創作したコンセプトモデル。
かなり具体的なアイデアが盛り込まれているため、「近い将来、実現するのでは!?」とワクワクさせられるものばかり。
彼が運営するWEBサイトIMAGINACTIVE には、水上バイク以外のコンセプトモデルも多数掲載されているので、興味のあるひとは是非覗いてみてほしい。
ATLANTIDE
Designed by Ashish Thulkar
珊瑚礁に害をおよぼすことなく、安全な距離感で水中散歩が楽しめる新たなレクリエーションとしてデザインされた【ATLANTIDE】。
水の上では既存の水上バイクと同様に航行できるため、ダイビングポイントまでは水上を楽しみ、目的の場所に到着したらダイビングボタンをクリックして潜水を開始。
水中では水へと海底からの安全な距離を自動で保ってくれるようにプログラムされている。
AQUAFUN
Designed by Adolfo Esquivel
【AQUAFUN】はジェット推進とハイドロフォイル(水中翼)を組み合わせた水上バイクで、風や水からライダーを保護する透明のキャノピーで覆われているのが特徴。
エンジンの熱をコクピット内に送ることで船内を暖かく保ち、極寒地での救助活動も可能にする。
水中翼については、日本の著名なボートデザイナーである堀内浩太郎氏の作品からインスパイアされたというから驚きだ。
ちなみにAQUAFUNという名称は、チャールズの叔父にあたるジャーマン・ボンバルディアが1970年代に開発した、船外機を搭載する初期型の水上バイクと同名なのだとか。
TRIDENT
Designed by Juan Garcia Mansilla
水素燃料電池で動く【TRIDENT】は、1994年にBRPがリリースしたジェットボート、Speedsterが発想の元になっており、横並びのシートレイアウトが特徴。
フロントにはサスペンションを備える2本の可動式スイングアームを採用し、水面からの衝撃を吸収。
アームの先端には波を切るポンツーンがあり、走波性も良好。またオプションとして「太陽エネルギーと水を水素に変換するキットを開発できれば、経済的にも環境的にもすぐれたボートになる」と記されている。
AQUARIX
Designed by Mathew Betteker
ATLANTIDEと同じく水中航行が可能な【AQUARIX】は、水中での自動操縦がプログラムされたドライバーレステクノロジーにより、初心者のダイバーでも安全に水中を楽しめるのが特徴。
リチウムイオンバッテリーを搭載し、推進方式は水上バイクと同じジェット推進を採用。
3種類のデザインが発表されているが、なかには船内にエアタンクを搭載して空気を供給するアイデアも。
MARLIN
Designed by Niklas Wejedal
今までにない革新的な振動推進システムを採用したコンセプトモデル【MARLIN】。
クジラが尾を上下に振って前進するのと同じような原理で、カジキ(マーリン)の尻尾のような形状の翼を電気モーターで振動させることで、推進力を生み出すという。
2つの水中翼が補助的な役割を果たし、水の抵抗を減らすため船体はカヤックのように細長い。
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