ニール小林 Neil Kobayashi
ヤマハ発動機に在籍中はマリンジェットやボートのデザインを担当し、現在も日本および海外で活躍するボートデザイナー。携わったノリモノは世界145か国以上の水上で使用され、取得した特許は約170件にのぼる。1947年7月生まれ。東京都出身。
「ウェーブランナー(マリンジェット)の父」と呼ばれるニール小林氏がアメリカ在住時からコレクションしてきた、アメリカならではの「水上バイクのおもちゃ」の数々を紹介してもらいます!
バービー人形とコラボ
世界中の子供たちから愛される有名な玩具メーカー「Barbie(バービー)」とコラボレーションした、水上バイクのプラモデルが作られていたのはご存じですか?
1990年初頭に発売された世界初の3人乗りシッティングタイプのウェーブランナーが各国で話題になり、アクセサリーなども含めて様々なコラボ依頼があったのですが、そのなかには「プラモデルを作りたい」という話もありました。
それがバービーとのコラボです。
この時期、意匠(形や模様などの工業所有権)についてはかなりシビアだったこともあり、ケンモデル「BAYWATCH Ken」はバービー独自のデザインで製作。
そのうえでYAMAHAのロゴを使い、ウェーブランナーのプラモデルとして発売されました。
そしてバービーモデルの「Splash ’N Fun」も独自のデザインで作られたものですが、こちらは付属品も多く水辺の楽しさを紹介するアイテムになりました。
後部に旗をセットしてヤマハのトレードマークである後部噴水「スパウト」の雰囲気を再現しているのも特徴です。
Barbie Dolls / Mattel Inc
BAYWATCH Ken
1997年ごろにパームスプリングスのアウトレットモールで購入した、バービーのKenモデル。
アメリカで有名なテレビ番組「BAYWATCH」(サンタモニカ湾での海難救助で活躍する若者を描くアクションアドベンチャードラマ)を題材として作られたプラモデルです。
Barbie Dolls / Mattel Inc
Splash ‘N Fun
レッドは1999年ごろ、ブルーは2002年ごろに、カリフォルニアの大手スーパー「ターゲット」で購入しました。水上バイクは幅広のシッティングタイプで、レッドとブルーの2色があります。
水上バイクの他にもドルフィン、ボディボード、ライフベスト、シートベルト、フラッグ、ソーダボトルなどが付属しており、楽しく遊べるセットに。
残念ながらバービー人形はパッケージに含まれていません。
※購入時期、購入場所、購入価格は筆者の記憶を元に記載しています