水上バイクの「プロ」から学ぶツーリングの持ち物|vol.01 ロープの種類と使い方

「プロの持ち物」を見てみましょう

MG MARINE 鈴木英之さん

免許よし、スマホよし、日焼け止めよし。飲み物と食べ物も用意して、そうだ、シュノーケルセットと釣り竿も持って行こう。なんてワクワクしながら前日に準備する手をちょっと止めて、考えてみましょう。

もし海のど真ん中でポンプが詰まったら、ケガをしたら、その持ち物で大丈夫ですか?

水上では何かが起こったとき、陸上よりも対処が困難になったり救助が遅れることもあります。

そうしたことも想定して、水上バイクの「プロ」と呼ばれるひとたちは様々なアイテムを水上に持参しているのです。

千葉県市川市のMG MARINEでインストラクターを務める鈴木英之さんも、いわずと知れた水上バイクのスペシャリスト。なにせツーリングの先導艇や免許講習、シーバード江戸川の活動などで、年間200日以上も水上バイクに乗っているのですから。

そんな鈴木さんも水上バイクに乗るときは、長年の経験からあらゆるトラブルに対処するためのアイテムを持参しています。その全貌は動画でご紹介しますが、ここでは「プロの持ち物」のなかから一般ユーザー向けのツーリング必携アイテムをピックアップしてもらいました。

せめてこれぐらいは持って行ったほうがいいのでは? というアイテムになっているので、参考にしてみてください。

鈴木さんが選ぶツーリング必携アイテム

膨大な「プロの持ち物」のなかから、鈴木さんがピックアップしたのがこちら。

ツーリング時のトラブルでもっとも多い「ポンプ詰まり」に対処するためのロングノーズペンチやカッター、防水ライト、ドライバーなどは必携とのことです。なおカッターの刃は折れることが多々あるので、替え刃をかならず用意しましょう。

また止血などの応急処置ができる救急セットも、持っていると安心です。

布テープや結束バンドは「なにかと使える万能アイテムなのでオススメです」と鈴木さん。

またロングノーズペンチのような先端が尖った工具類は、走行中にバッグなどを突き破ることが多いとか。鈴木さんも様々な収納方法を試したそうですが、その結果「信号紅炎のケースが一番だった」といいます。

信号紅炎のケースにタオルを巻いて収納しています。
期限が切れた信号紅炎のケースを使用しています。
すぐに取り出せるように、立てて収納するのもポイントです。

よく使うモノや緊急時にサッと取り出したいモノは、ストレージの上の方やグローブボックスに収納しましょう。

それにしても、フロントストレージがパンパンですね。いったい何を持って行っているのでしょうか。その全貌は、今後公開予定の動画もお楽しみに。

ロープを使って事前に準備

鈴木さんが長年の経験からセレクトした「プロの持ち物」を、その用途も合わせて動画で解説してもらいました。

第一弾は、ロープの持って行く本数や種類、使い方をメインにご紹介。桟橋への係留や曳航がラクになる目からうろこのロープ活用術は必見ですよ!!

撮影協力|エムジーマリーン

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