K38 JAPAN
2008年4月に発足。米国に本部を置くK38の日本支部として、各地で水上バイクによる安全運航および救助・操船技術講習会や、マリンスポーツイベントにおける安全管理などを通じて、水上安全の普及・啓発活動を行っている。
1年を春夏秋冬の四季にわけ、さらにそれぞれを6分割したものが二十四節気(にじゅうしせっき)といいます。
あまり馴染みのない言葉かもしれませんが、「立春」「夏至」「秋分」「冬至」という表現なら覚えがあるのでは。
これらは24分割された”二十四節気名”のひとつで、季節をあらわす言葉として日常的に用いられています。
そして二十四節気においては、1年のはじまりは立春から。
最近は少しずつ日も長くなってきて、春の訪れを感じるようになってきました。
シーズンインが楽しみな季節になってきましたね。
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さて、先日のことですが、海上保安庁より令和3年における船舶および人身事故の発生状況について発表がありました。
それによると全体の事故件数は前年比30隻増の「1970隻」で、そのうち水上バイクを含むプレジャーボートは「1194隻」。
さらに水上バイク単体を抜き出すと「78隻」で、前年の51隻から大幅に増加。
なかでも衝突事故は28隻で、水上バイク事故の36%を占めています。
兵庫県淡路市は2021年9月に消波ブロックへの衝突事故で3人が命を落としたこともあり、「安全な速度を保ち、周囲をしっかり確認しながら操縦してほしい」と呼びかけています。
また全体のうち829隻がモーターボートであり、船舶事故による支社と行方不明者は68名とのことでした。
センセーショナルな事故もあり、メディアを騒がせることが多かった昨シーズンですが、全体の事故件数も増加傾向にあったようです。
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船舶に限らず、自動車や二輪においても「自分を過信しがちなひと」が事故を起こしやすいと言われています。
小型船舶の場合は、ベテラン船長のなかにこういったひとが多いように見受けられます。
「この航路はいつも航行が少ないから徐行しなくても大丈夫だろう」「昨日も同じ時間帯にこの航路を通ったけど、航行量も少ないし速度は落とさなくて大丈夫だろう」など、「~だろう」は非常に危険。
操縦の得意・不得意よりも、だろう運転の方が事故リスクは増加すると言われています。
みなさんが所持している小型船舶操縦士免許証の裏面には、何が記されているかご存じですか? 船長の遵守事項ですね。
船長の遵守事項
- 酒酔い操縦等の禁止
- 免許者の自己操縦
- 危険操縦の禁止
- 救命胴衣の着用義務
- 発航前点検の実施
- 見張りの実施
- 事故時の対応
もし上記を忘れてしまったときは、免許証の裏面を確認し、疑問に思うことがあれば教本などで知識をたくわえ、来たるべきマリンシーズンに備えましょう。