ニール小林 Neil Kobayashi
ヤマハ発動機に在籍中はウェーブランナーやボートのデザインを担当し、現在も日本および海外で活躍するボートデザイナー。携わったノリモノは世界145か国以上の水上で使用され、取得した特許は約170件にのぼる。1947年7月生まれ。東京都出身。
「ウェーブランナー(マリンジェット)の父」と呼ばれるニール小林氏がアメリカ在住時からコレクションしてきた、アメリカならではの「水上バイクのおもちゃ」の数々を紹介してもらいます!
米国最古の玩具メーカーが手がけたミニチュア
アメリカの自動車玩具で有名な『TOOTSIE TOY(トゥーツェトイ)』というブランドによる、水上バイクとトレーラーとのコンビネーションのミニュチア・プラモデルを紹介します。
トゥーツェトイはアメリカ最古の玩具ブランドと言われ、100年以上前からフォードなどのダイキャスト製の自動車玩具で親しまれてきました。名前の由来は創設者の1人の孫娘からきていると言われています。
今回紹介するハードボディシリーズは、水上バイクとトレーラーはプラスチックで作られ、ピックアップトラックはダイキャストで作られた重厚感のあるものです。
いずれもピックアップトラックと水上バイクは、一体感のあるカラーやグラフィックで全体がまとめられています。
今回のミニュチア・プラモデルでは1艇積みですが、アメリカの実際の水辺に於いては、比較的2艇積みのトレーラーが多く見られ、時には4~6艇積みのトレーラーを見ることができます。
STROMBECKER CORP
TOOTSIE TOY
HARD BODY3450
HARD BODY 3450は水上バイクを搭載したミニチュアとしてはかなりの大きさで、カリフォルニアのターゲット(大手スーパー)で1997年ごろに購入しました。
全体のカラーをレッドで統一し、イエローのグラフィックにより一体感を演出。タイヤサイドにはTOOTSIE TOYのロゴが描かれ、デザインのアクセントになっています。
STROMBECKER CORP
TOOTSIE TOY
HARD BODY3277
HARD BODY 3277は約1/32のスケールで作られ、全体がホワイトとブルーのカラーで一体感があり、専用トレーラーに水上バイクが搭載されています。
ダイキャスト製のピックアップトラックは“97 FORD F-150”のミニュチアで、ドアやテールゲートが可動できるようになっています。
こちらは1998年ごろにターゲットで購入しました。
STROMBECKER CORP
TOOTSIE TOY
HARD BODY2874
HARD BODY 2874は初期に作られた水上バイクのトレーラーモデルで、1997年ごろにカリフォルニアのウォルマート(大手スーパー)で購入しました。
パッケージはいたってシンプルで、他の2つのように連結状態ではなくバラバラに梱包されています。ピックアップトラックはクライスラー社のジープ仕様です。
※購入時期、購入場所、購入価格は筆者の記憶を元に記載しています