ニール小林 Neil Kobayashi
ヤマハ発動機に在籍中はウェーブランナーやボートのデザインを担当し、現在も日本および海外で活躍するボートデザイナー。携わったノリモノは世界145か国以上の水上で使用され、取得した特許は約170件にのぼる。1947年7月生まれ。東京都出身。
「ウェーブランナー(マリンジェット)の父」と呼ばれるニール小林氏がアメリカ在住時からコレクションしてきた、アメリカならではの「水上バイクのおもちゃ」の数々を紹介してもらいます!
アメリカの水辺を象徴するトレーラブル文化を再現
今回はアメリカの水辺の象徴ともいえる、魅力的なクルマでトレーラーをけん引するミニチュア・プラモデルをご紹介しましょう。
いずれもヘビーデューティータイヤを装着した頑強なモデルですが、Remco社の「Tuff Ones」とSOMA社の「Big
Sur」はけん引車がダイキャスト製で重厚感のある仕あがりに。
Nylint社の「Adventure Play set」とBuddy L社の「Wave Breaker」はプラスチックで製作されています(水上バイクとトレーラーはすべてプラスチック製です)。
このなかでもっともサイズが小さいのは、連結全長が約210mmの「Tuff Ones」ですが、けん引車と水上バイクの長さがほぼ同じなので、水上バイクがより大きく強調されているのがおもしろいですね。
ちなみに「Wave Breaker」は連結全長が540mmもあるので、おおむね2倍強の大きさです。
またサイズ以外に、トレーラーや搭載される水上バイクも各社それぞれ違いがあり、とても興味深い仕あがりになっています。
Remco Industries Inc
Tuff Ones=JetSki99R
カリフォルニアの大手スーパー「K-mart」で1998年ごろに購入したこのモデル。
パッケージにはレッド、グレー、ブラックの3種類があり、小型ですが車内は比較的精巧に作られています。
積載する水上バイクの船名はJetSki99Rです。
SOMA International Ltd
MIGHTY WHEELS=Big Sur
1997年ごろにカリフォルニアの「Target」で購入したもので、けん引車はボンネットが開き、エンジンルームが見られる作りになっています。
モデルネームの「Big Sur」は、カリフォルニア沿岸部の切り立った崖が連なる、美しい州立公園の地名です。
Nylint Corporation
Adventure Play Set
このモデルはピックアップカーと水上バイクがオレンジで統一されていて、賑やかな雰囲気のロゴで飾り付けされています。
実物があれば水辺に映えるデザインですね。
1998 年ごろにカリフォルニアの大手スーパー「Wal-Mart」で購入しました。
Buddy L Inc
Wave Breaker
今回紹介した4タイプのなかでは最大サイズで、けん引車はクライスラー社のJeep Grand Cherokeeです。
けん引車とトレーラーはグリーンのカラーと同じロゴで統一されています。
1997年ごろにカリフォルニアの「Target」で購入しました。
※購入時期、購入場所、購入価格は筆者の記憶を元に記載しています