【コラム】K38 JAPAN「HOT WATER SAFETY」vol.157|“もしも”への備えが命を救う


K38 JAPAN
2008年4月に発足。米国に本部を置くK38の日本支部として、各地で水上バイクによる安全運航および救助・操船技術講習会や、マリンスポーツイベントにおける安全管理などを通じて、水上安全の普及・啓発活動を行っている。


水上バイクは風を感じ、波を走り、自然と一体になれる魅力的な乗り物です。

しかしその楽しさの裏には、常に“もしも”のリスクが潜んでいます。

もしも転覆して落水したら。もしも水上バイクが動かなくなったら。もしも自分や仲間が突然のケガに見舞われたら。

そんなとき、あなたは慌てることなく適切な行動が取れますか?

陸上とは異なり、水上では手を差し伸べてくれるひとがすぐそばにいないかもしれません。

助けを呼んでも、すぐには到着できないかもしれません。

だからこそ、私たちライダーが『緊急時の対応スキル』を身につけておく必要があり、それこそが仲間

や自分の命を守る第一歩となります。

◇ ◇ ◇

K38 JAPANでは長年にわたり、水難救助の専門技術を国内外で培ってきました。

特に水上バイクを用いたレスキューは、その機動力とスピードを活かして、従来の救助手段では対応が難しい現場でも力を発揮します。

そうした場所で求められる技術、たとえば落水者への接近方法や曳航技術、要救助者の状態判断と対応、さらには自分自身の安全確保などは、一朝一夕では身につきません。

定期的なトレーニングと最新の知識へのアップデートが重要ですが、なかなか学べる機会がないのも事実。

私たちK38 JAPANの講習ではそんなレスキュースキルはもちろん、一般ユーザーのみなさんにも役に立つ技術や知識も提供しています。

また『事故が起きてからでは遅い』という意識も重要です。

ライフジャケットの適切な着用や通信手段の確保、気象や水域状況の事前確認は、すべて“備え”の一環です。

水上バイクの性能向上にともない海へでることの楽しさが増した一方、“怖さ”を軽視するひとも増えた印象ですが、リスクは常に潜んでいます。

このコラムでも再三にわたってお伝えしているとおり、発航前点検の徹底と船長の遵守事項をしっかり守りましょう。

これらを怠れば、重大な事故に繋がる可能性が飛躍的にあがるといっても過言ではありません。

◇ ◇ ◇

仲間と楽しむツーリングだからこそ、誰かがトラブルに見舞われたらすぐに対応できる『知識』と『準備』が水上バイクライダーには必要不可欠です。

楽しい時間を守るために備える、それが本当のマナーであり、責任あるライダーの姿だと私たちは信じています。

K38 JAPANは今後も、全国の水上バイク愛好者の皆さんに向けて、実践的な安全講習やレスキュートレーニングを展開していきます。

私たちと一緒に、海をもっと安全で自由なフィールドにしていきましょう。

 


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