前進時に水中翼(フォイル)から得られる揚力でボードを持ちあげ、ほとんど接水せずに滑走するフォイルボード。水の抵抗が少なく、小さな力でも高速で航行できるのが特徴で、独特な浮遊感を味わえるのも魅力です。
もともとフォイルボードは、波の力を利用して揚力を発生させるフォイルサーフィンがその起源といわれています。つまり、波の力がなければ楽しむことができないマリンスポーツともいえます。
しかしフランスのフォイルメーカーであるtakumaが生み出した「Efoil」は、水中翼にモーターとスクリューを装着。波がない平水面でもフォイリングが楽しめる、意欲的なモデルとなっています。
浮力が高くスタートもラクラク
フォイルボードはテイクオフにコツが必要ですが、Efoilは停止時でもボードに立っていられるほどの浮力があり、なおかつ自走する動力もあるのでスタートがラクラク。
サイズは長さ193㎝×幅76㎝と大きめで、初心者でも安心感があります。日本仕様は1.5kW未満なので船検・免許は不要。最高速度は20km/h程度となっています。
出力は防水インカムで有名なBb TALKIN製の完全防水Bluetoothリモコンで操作。スタートを容易にするテイクオフボタンも採用されています。
まるでキン斗雲のような立ち姿
“Fly above water(水の上を飛ぶ)”というメーカーの謳い文句どおり、まるでキン斗雲で空を飛んでいるような立ち姿ですね。
ライダーの体重にもよりますが、3時間の充電で最大1時間(実動1.5~3時間)の走行が可能です。
海外では安定性の高いEfoil cruisingと、よりアグレッシブな動きを可能にするEfoil carverの2種類がラインアップされていますが、日本ではクルージングモデルのみの販売となります。
価格は110万円(税込)で、カラーは4色。
ちなみにtakumaというメーカー名を聞いて、「おや?」と思ったひとも多いでしょう。フランスのメーカーではありますが、日本にルーツがあり創業者も現在日本に住んでいるとか。
フォイルの商品名にkujira(クジラ)といった日本語が採用されていたり、我々日本人と縁があるメーカーのようです。