K38 JAPAN
2008年4月に発足。米国に本部を置くK38の日本支部として、各地で水上バイクによる安全運航および救助・操船技術講習会や、マリンスポーツイベントにおける安全管理などを通じて、水上安全の普及・啓発活動を行っている。
長い長い夏が終わりを迎え、数瞬の秋が駆け足で過ぎ去ると早くも冬の気配が漂いはじめました。
そろそろ水上バイクはシーズンオフというひとも多くなってくる季節でしょう。
ともに楽しい時間を過ごした愛艇も、これから数か月の休息に入ります。
とはいうものの、何もせず放置しておくのはもちろんNG。
来シーズンを安全で快適にトラブルなくスタートするためには、この時期のメンテナンスが必須です。
今シーズンの労をねぎらってあげる意味でも、オフシーズンを迎える前に「休ませるための準備」をしておきましょう。
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冬季保管前にまずやるべきことは『清掃』です。塩分や汚れが付着したまま保管すると、サビや腐食を引き起こす原因になります。
船体からエンジンルーム、インペラやノズルの内側まで、徹底的に洗い流してあげましょう。
そして洗ったあとは『水抜き』も徹底してください。
エンジンや冷却系統に残った水分は、真冬の寒さで凍結して破損の原因になります。
エンジンルームの内部までしっかり乾かし、最後に除湿剤を入れておくと良いでしょう。
1か月に一度ぐらいはシートを開けて換気してあげると最高です。
次に重要なのがガソリンとバッテリーの管理です。
燃料タンク内のガソリンは劣化防止の添加剤を入れたうえで、満タンの状態で保管するのが好ましいでしょう。
バッテリーは本体から外し、寒冷地では室内で保管することが劣化の予防になります。
また一連の作業と並行して、消耗品の劣化状況を確認することもお忘れなく。
プラグやベルト、インペラ、ハルなど、ハイシーズンは見逃しがちな部分もこのタイミングで徹底的にチェックして、来シーズンのトラブルを未然に防ぎましょう。
もちろんこの他にも見るべき場所はたくさんありますし、摺動部のグリスアップなども必要になりますから、知識や技術に自信が無いひとはお近くの販売店を頼ることが最善です。
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K38 JAPANではこうしたオフシーズン前の点検や整備を徹底する心がけも、プロフェッショナルな意識を持つために必要なことだと考えています。
自分で作業ができなくても、信頼できる販売店に預けることが来シーズンの『準備』になり、それが自分や周囲の安全を守ることに繋がります。
ルールを守って水上を走るだけではなく、未来の安全に向けてしっかり準備をする。
これも船長の義務であり、水上安全文化を支える一助となります。
来シーズンも笑顔で水上バイクに乗れるように、この時期から準備をしておきましょう。
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