【コラム】K38 JAPAN「HOT WATER SAFETY」vol.165|ヒトも進化を止めるな!


K38 JAPAN
2008年4月に発足。米国に本部を置くK38の日本支部として、各地で水上バイクによる安全運航および救助・操船技術講習会や、マリンスポーツイベントにおける安全管理などを通じて、水上安全の普及・啓発活動を行っている。


近年の水上バイクは驚異的な速さで成長を続けており、その進化は留まるところを知りません。

最大出力や排気量の数値はみるみるうちに大きくなり、それに伴い最高速や加速、コーナリングといった走行性能は飛躍的に向上。

艇体の安定性や快適性も年々高まっており、最近水上バイクに乗りはじめたひとにとっては「濡れない・転ばないノリモノ」と考えるひとも多いのではないでしょうか。

ナビゲーションやスマートフォンとの連携といった付加機能も充実しており、海外では電動モデルの市販化もはじまっています。

近い将来、AIを活用したさらなるハイテク化も実現するでしょう。

かつてはSFの世界にしか存在しなかった技術が、現実のものとなってきています。

もしかすると、自動操縦が実現する日もそう遠くないかもしれません。

しかしどれだけテクノロジーが進化しても、それを運用するうえでもっとも重要なのが「人」であることは変わりません。

操縦者自身のスキルや判断力、そして安全への意識こそが事故を未然に防ぎ、有事の際に命を守る鍵になります。

◇ ◇ ◇

K38 JAPANは2025年に参加したアメリカ・モロベイでの海外トレーニングで、RWC(Rescue Water Craft)の世界標準の運用技術と、その背後にある「安全文化」をあらためて学ぶ機会を得ました。

なかでも印象的だったのが、安全に対する考え方の違いです。

日本では「事故ゼロ」を目指す意識が根強く、未然に防ぐための予防策を講じることに重きを置く傾向があります。

一方、アメリカでは「事故は起こりうるもの」と捉え、重要なのは「常に対応できる状態を保つこと」と考えられています。

どちらが正しいとか、どちらがすぐれているということを一概には言えませんが、後者の発想はK38 JAPANが設立当初から掲げてきた「BE READY ‒ STAY STEADY(常に備え、対応可能であれ)」という理念と完全に一致しています。

私たちは事故を「起こしてはならないもの」として排除するのではなく、私たち自身が「どんな状況でも救助できる存在」となれることを目指しています。

それを支えるのが、技術だけでなく「判断力」と「行動力」、そして日々の鍛錬を通じて培われる「安全への哲学」です。

◇ ◇ ◇

K38 JAPANは世界基準の知見を活かした研修や講習を、日本全国で展開していきます。

業務で水上バイクを運用する方はもちろん、趣味で楽しむ方も「進化する水上バイクにふさわしい乗り手」として、安全文化の担い手になることをぜひ一緒に目指していきましょう。


K38 JAPAN
https://www.facebook.com/K38Japan/

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