K38 JAPAN
2008年4月に発足。米国に本部を置くK38の日本支部として、各地で水上バイクによる安全運航および救助・操船技術講習会や、マリンスポーツイベントにおける安全管理などを通じて、水上安全の普及・啓発活動を行っている。
お盆休みや夏休みのピークを迎えると、全国の海や湖、河川は1年でもっとも多くの利用者で賑わいます。
家族や仲間との思い出づくり、観光やマリンレジャーなど、水辺に多くの笑顔があふれる季節です。
その一方で、この時期は毎年のように水難事故のニュースが報じられます。
7月下旬から水辺の痛ましい事故が相次いで報じられていますが、「もう少し気をつけていれば」「もっと早く危険を察知していれば」「ライフジャケットを着用していれば」――
そんな言葉を耳にするたびに、防ぐことができた事故だったのではないだろうかと考えさせられます。
◇ ◇ ◇
事故は経験の浅さや技量の未熟さだけで起こるものではありません。
ベテラン操縦者でも、慣れや思い込み、ほんの少しの油断によって判断を誤ります。
自然を相手にする以上、「自分だけは大丈夫」という考え方こそが、もっとも大きなリスクなのです。
だからこそK38 JAPANではレスキュー技術や操縦技術だけでなく、その根底にある「Safety Culture(安全文化)」を大切にしています。
ここでいう安全文化とは、ルールを守ることだけではありません。
出航前に天候や機材を確認すること、ライフジャケットを正しく着用すること、他の利用者との距離を適切に保ち、互いを思いやること。
そして、無理をしないという判断ができること。
その行動すべてが、安全文化を形づくっていきます。
特に夏休みは、子どもたちが水辺で過ごす時間も増えます。
子どもは大人が思っている以上に、その行動を見ています。
安全確認を当たり前に行う姿、ゴミを持ち帰る姿、他の利用者へ配慮する姿勢。
そのすべてが、未来の安全文化を育てる教材になっていると自覚しましょう。
◇ ◇ ◇
これは以前にもお伝えしましたが、近年、世界では「事故が起きてから学ぶ」のではなく、「事故を起こさない文化を育てる」という考え方が広がっています。
日々の習慣の積み重ねが安全につながり、そこに特別な知識は必要ありません。
そしてその習慣は一人から仲間へ、仲間から地域へ、そして次の世代へと受け継がれていきます。
一人ひとりの行動は小さなことかもしれませんが、その積み重ねが水辺をもっと安全な場所へ、水上バイクをもっと信頼される乗り物へと変えていきます。
この夏、まずは自分自身の行動を振り返ってみましょう。
「誰かに守ってもらうものではなく、安全は自分で育てていくもの」。
それがK38 JAPANの考えるSafety Cultureであり、水辺を愛するすべてのひとが受け継いでいきたい大切な価値観です。
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