マリンジェット初の一体型オーディオをVXに採用
水上バイクもオーディオの標準装備が増えつつあるなかで、ついにマリンジェットも一体型オーディオ搭載モデルをリリース。
新しいことはまずFXから、というのがこれまでの通例だったが、オーディオはVX Cruiser HOがトップバッターにチョイスされたのはちょっとしたサプライズといえるだろう。
フットウェルの先端に配置されたオーディオは、スマートフォンなどの音楽再生機器とBluetoothで接続可能。
スピーカーは左右合計100ワットと大出力で、迫力のサウンドが楽しめそうだ。
コネクストの採用により機能もさらに充実
オーディオ以外にも新たな機能や装備が追加されており、その代表例といえるのがGP1800R SVHOと同型のコネクスト・マルチファンクションディスプレイだ。
4.3インチのLCDカラー液晶は視認性にもすぐれ、またディスプレイの採用に伴い、GPと同じく下記6つの機能が利用可能に。
T.D.E.(スラスト・ディレクショナル・エンハンサー)
アイドリングよりさらに微速での前後進を可能に
リバースアシスト
後進時のエンジン回転数をボタン操作で上げられる機能
ドライブ・コントロール
最高速度3段階、加速2段階を設定可能
クルーズアシスト
走行中に設定した任意の速度を維持
ノーウェイクモード
ひき波が立ちづらい時速8キロを維持
エンジンロック
ディスプレイ上でエンジンのロックが可能に
ライディングポジションとシート形状を改良
GP1800R SVHOと同一形状のアッパーデッキを採用しているため、従来モデルよりもデッキエリアが低床で幅広に。より快適で自由度の高いライディングポジションが可能となった。
また新旧写真を比較して気づいたのが、クルーザーシートの形状変更。ライダーの背もたれが幅広でより垂直に近い角度になっているようなので、ホールド感がアップしていると予想される。
装備の充実で快適性も向上
加えて保管時に溜まった足元の水を自動で排水するフットウェル・ドレンや、水から乗り込む際に手が掛けられるリボーディンググリップ、足をかけやすい新形状のリボーディングステップ、容量が拡大したストレージなど、装備面はかなりの充実ぶりだ。
これまでベーシックモデルとして人気を集めたVXだが、オーディオをはじめとした機能や装備の充実により、ワンランク上のアッパーミドルクラスという位置づけになりそうだ(その分お値段もなかなかだが)。
VX Cruiser HO主要諸元
全長×全幅×全高 | 3370×1240×1200mm |
乾燥質量 | 360kg |
燃料タンク容量 | 70L |
エンジン | 1812cc High Output Engine |
最大出力 | 170ps |
排気量 | 1812cc |
吸気方式 | 自然吸気 |
リバース | RiDE |
燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
定員 | 3名 |
メーカー希望小売価格 | 1,982,200円(税込) |
※価格には定員分の法定安全備品類、進水諸経費等を含み、オプション・検査登録諸費用は含まれません