1.9Lエンジンの性能を丸裸に!
2024年に大幅リニューアルされたヤマハのHOエンジン。
従来の1.8Lから1.9Lに排気量がアップされ、吸排気などの見直しにより自然吸気モデルながら195馬力を実現。
特に加速性能が大きく向上しており、「実際に乗っていただければすぐに差が体感できる」と開発者も太鼓判を押すほどです。
最高速もわずかに伸びているようですが、実際のところどの程度速くなっているのか気になりませんか?
ここでは新旧のHOエンジン搭載モデルを横並びで走らせて、その性能差を検証してみました。
性能差が丸わかりな動画はこちら
1.9Lエンジンは何が変わった?
○最高出力が170ps→195psに(約15%UP)
○エンジンカバーのデザインと材質を変更
○振動とメカノイズを低減
FX HOで比較検証
比較検証には2020年モデルと2024年モデルのFX HOを使用。
2024年モデルのFX HOはシースタイル専用艇ですが、市販艇のFX Cruiser HOと走行性能に差はありません。
2020年モデルはエムジーマリーンで教習艇として現役バリバリで走っている絶好調の艇です。
ライダーを務めてくれたのは、免許講習で日本一FX HOに乗っているといっても過言ではない、エムジーマリーンの鈴木・関口インストラクターのふたりです。
最高速は約100km/h !?
コース走行でも約4秒の差
直線で加速性能を比較
今回は「直線」と「コース走行」の2パターンで性能差を検証しました。
直線ではスタート直後に1艇身ほどの差がつき、そこからはジリジリと差が開いていった印象。
ヤマハからの情報では「1.8Lモデルが100m走るあいだに1.9Lモデルは110m以上走れるほどの性能差」と聞いていましたが、今回の検証ではそれ以上の差があったようにも感じました。
コース周回でタイムを比較
次にコース走行ですが、こちらはエムジーマリーンで開催された2024-2025 M-1グランプリ第3戦とほぼ同一のコースで検証。
両モデルそれぞれ2回ずつタイムを計測しましたが、1.9Lモデルが4秒ほど速い結果に。
加速性能の向上により旋回後の立ち上がりがスピーディになっているのも好タイムの要因でしょう。
鈴木インストラクター
1.8Lモデル|45秒50/45秒20
1.9Lモデル|41秒98/41秒85
関口インストラクター
1.8Lモデル|46秒72/46秒03
1.9Lモデル|42秒15/42秒10
※動画とは計測器が異なるためタイムが若干異なります
過給モデルにも負けない性能
いずれの結果も1.9Lモデルの圧勝となりましたが、みなさんの予想どおりでしたか?
過給モデルの刺激的な走行性能も魅力的ですが、100km/hに迫る最高速とすぐれた加速性能を持ち合わせる1.9Lモデルなら、ウデ次第では過給モデルにも大きく遅れを取ることはないかも。
改めて「これで十分」と思える結果でした。
ヤマハ発動機
https://www.yamaha-motor.co.jp/marine/
エムジーマリーン
https://www.mgmarine.co.jp/