気をつけろ!ジェット噴流│正しく知って備えれば、事故は防げます!

水上バイクのジェット噴流により、下半身開口部(膣や肛門)から水が体内に侵入して内臓を損傷する事故が、毎年のように発生しています。

その発生原因を見ると、根本はジェット噴流の危険性を正しく認識していなかったことにあるようです。

船長が正しく認識し、その危険性を同乗者にも伝えることで、ジェット噴流事故を防ぎましょう。


航空、鉄道および船舶の事故などの調査をおこない、再発防止や被害軽減に繋げている運輸安全委員会は、水上バイクのジェット噴流事故の分析をおこない、2019年3月発行の「運輸安全委員会ダイジェスト第32号」に掲載しています。

これによると、2011年から2018年までにジェット噴流事故は11件発生し、同乗者1人が死亡。9人が重傷を負っています。このうち、2019年3月までに調査報告書が公表された10件のジェット噴流事故について詳細な分析がされていますので、ホットウォーター編集部の見解を交えて紹介します。

データ出典:運輸安全委員会ダイジェスト第32号

取扱説明書や警告ラベルを読んで
正しく理解を(同乗者含め)

水上バイクの船体にはさまざまな警告ラベルが貼られていますが、船長の目に一番入り易いであろうグローブボックスのフタに、ジェット噴流の危険性についての記述があります。また、シート最後部には乗船時の服装についてアイコンでの注意喚起があり、詳細はグローブボックスの警告ラベルで確認することを促すイラストを掲示。さらに取扱説明書でも詳しく、ジェット噴流の危険性について説明されています。

しかし、公表された10件の調査報告書では、ジェット噴流の危険性について、半数の船長が認識していませんでした。

まずは船長がジェット噴流の危険性について認識し、同乗者にも伝えることが、事故防止の第一歩ではないでしょうか。

ネオプレン製ボトムなど
身体を保護できる衣服の着用を徹底

調査報告書によると、死傷した同乗者の衣服はいずれも水着などで、水上バイク乗船時に着用が推奨されているネオプレン(ウェットスーツ素材)製ボトムではありませんでした。ビキニやボードショーツなど、通常の水着では、強力なジェット噴流を浴びた場合、下半身開口部(膣や肛門)から体内への水の侵入を防げません。

水上バイクに乗る際は、身体を保護してくれるネオプレン製ボトムの着用を徹底しましょう。

発進・加速は同乗者に合図し、
体勢が整っているか確認を

事故発生時の状況は、7件が発進・加速など速度が変化する際に同乗者が落水しています。

発進・加速する際には、船長は同乗者に合図し、落水防止のためにしっかりと人やモノに掴まっているか確認しましょう。

10件の調査報告書には含まれませんが、落水した同乗者がリボーディングステップに足をかけて乗り込もうとした際に、ジェット噴流を浴びて重傷を負ったケースもあります。船長がジェット噴流の危険性を認識し、同乗者の体勢を確認していれば防げた事故です。

死傷した10人のうち8人は
3人乗り状態の最後尾に乗艇

10件の事故で死傷した10人全員が、最後部のシートに座っていました。うち8人は、3人乗り状態の最後尾に座っていたことがわかっています。3人での乗艇時は落水→ジェット噴流事故に繋がるリスクが高くなることがわかっていますので、特に注意が必要です。

船長は発進・加速時には同乗者に合図し、体勢が整っているのかも確認。旋回時や波のある水面での走行など、落水の危険性が高い場合には十分に減速するなどして、落水が発生しないように操縦しましょう。


運輸安全委員会
https://jtsb.mlit.go.jp/index.html

水上バイクやボート、各種マリンスポーツの新鮮情報をお届けする、ホットウォーター公式LINE。雑誌企画『みんなのPWCライフ』への写真投稿もできます。
LINE友だち追加はこちら
いいね! お願いします
広告