JS550やJS440といった往年の名艇が、色鮮やかに蘇る
海外、特にアメリカではこの数年、水上バイクでもヴィンテージがにわかに盛り上がりを見せはじめていた。
二輪や四輪ではすでに確立されたカルチャーといえるが、国内では2019年11月に開催されたヴィンテージ水上バイクのカスタムショー〈OUT A TIME〉が、ヴィンテージを大々的に打ち出したはじめてのイベントとなった。
会場には数多くの名艇が展示されたが、仕掛け人の村尾高明の言葉を借りれば「懐かしいけど古くさくない」装いにリメイク。
ヴィンテージだけど新しさすら感じさせるそれらのヴィンテージ艇を、ここでは紹介していこう。
クラシックマシンと最先端パーツの融合
コンテストの優勝艇に輝いたJS550。表面の写り込みを見てもらえばわかるとおり、塗装にもかなりの手間とお金がかかっている。
メルセデスにも採用されるブルーグレーのカラーリングとあいまって、30年近くも前のモデルとは思えない完成度。