事件は水上バイクのうしろで起こっている!!
水上バイクが他のマリンスポーツに与える悪影響の代表的なものが、ひき波だ。至近距離を走り抜ければ影響が大きいことはもちろん、離れていてもひき波は遠くまで届くため、少なからず影響はある。
しかも厄介なのは、ひき波が他のマリンスポーツに悪影響を与えるのは、水上バイクが通り過ぎたあとだ。
そのため、ひき波でバランスを崩そうが転覆しようが、水上バイクは遙かかなた。自分の走行が周囲にどのような影響を及ぼしているのか、気づきにくいという側面もある。
至近距離を猛スピードで走り抜けるのは言語道断として、離れて通過する際もひき波が遠くまで届くことを理解し、徐行するなどの配慮が必要だ。
ひき波の立たない速度と、ひき波は遠くまで届くことを意識しよう
5km/h 最徐行
スロットルレバーを完全に離したアイドリングスピード。アイドリングスピードはモデルにより異なるが、発生するひき波はごく小さいものだ。
8km/h 徐行
5km/hに比べ少しひき波は大きくなるが、それでも周囲に悪影響を与えにくいレベルだろう。8km/hが、徐行の上限スピードと覚えておこう。
15km/h
15km/h程度で走行するとノーズがあがり、もっともひき波が大きく立ちあがった。80km/hで走行して15km/hまで減速すれば周囲に配慮しているように思えるが、それは大きな間違いだ。
80km/h
ハルの接水面積が小さくなる滑走状態になると、ひき波は少し小さくなるが、それでも周囲に悪影響を与えるレベルであることは間違いない。