2021 JJSF全日本選手権シリーズ | 第7戦&8戦 蒲郡大会 |
愛知県蒲郡市ラグーナ蒲郡 | 2021年10月23日~24日 |
生駒 淳 Jun Ikoma
国内だけにとどまらず、世界中のレースに積極的に参戦する日本有数のトップライダー。2011年よりJJSFに参戦し、国内では2015年と2017年にはPRO RUNABOUTでシリーズチャンピオンに。海外では2012年にKINGS CUPで2クラス制覇、2018年にタイのJET SKI PRO TOURでシリーズチャンピオン、2019年にフィリピンのNATIONAL JET SKI RACEでシリーズチャンピオン、2019年のIJSBA WORLD FINALSで世界2位と、輝かしい成績を残す。
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2021年10月23日(土)|絶対に負けられない戦い
ワールドファイナルから帰国しておよそ1週間後に、愛知県蒲郡市のラグーナ蒲郡で国内シリーズの最終戦に参戦。自分のレースマシンはまだアメリカにあるので、今回もマシンをお借りしての出場です。
昨シーズンは色々とトラブルがあり、あと一歩のところでシリーズチャンピオンならず(詳しくは国内レース参戦記#2を見てください)。今年はそのリベンジもあって、絶対にシリーズチャンピオンを獲るつもりで挑みました。
ちなみに自分はトップに立っても全開で走り続け、その結果マシンを壊すという傾向(悪いクセ?)がありました。自滅してチャンピオンを逃すなんてもってのほかですから、今シーズンはとにかく壊さないことを念頭に置いてレースに参戦。
しかしいくら気をつけても、マシントラブルは完璧に防げないのがモータースポーツ。JJSAのレースで何度も止まってしまったので、絶対に獲りたかったJJSFのPRO R/A OPENはいつも以上にムリせず、握らず、かならず1位でゴールすることだけを考えて走るつもりでした。
◇ ◇ ◇
朝イチのプララン前に、レンタル艇のスロットルが反応しないことが発覚。急遽、愛妻アケのマシンを借りて走りました。
本番もレンタル艇では走れない様子だったので、そのままアケのマシンを借りることに。今回はアケも自分と同じクラスにエントリーしていたのですが、出場を断念してまで貸してくれるなんて優しい奥様です(エントリー代と修理代を全額負担するのが条件でした笑)。
さっそく午前中のヒート1がスタート。アウトのホールショットで、合流もトップ。あとは後続艇との距離を見ながら、必要以上にスロットルを握らないようグッとこらえて、マシンも壊れることなく無事に1位でゴールできました。
OPENクラスのレース中に借りる予定だったマシンが直ったということで、PRO R/A GPにはそのマシンで出ることに。
インコースのホールショットだったものの、アウトコースのターボ艇2台に先行されて合流は3番手に。しばらくその順位をキープしていたのですが、突如スロットルが反応しない症状が再発。アイドリングになってしまい、そのまま最後尾まで転落。
マシンが復調することもなく、結局午後のレースもすべてアケからマシンを借りることに。
午後のOPENクラスのヒート2は、アウトからのホールショットで合流もトップ。こうなればあとは無難に1位でゴールすることだけを考え、無理せず走ってそのまま1位でゴール。
GPクラスはアウトの2番手で、合流は4番手。なんとか前のマシンを抜こうと何度もインからチャレンジしましたが、抜くことはできずそのまま4位でゴール。
第7戦の結果はPRO R/A OPENが1位、PRO R/A GPが6位となりました。
2021年10月24日(日)|4年ぶり自身3度目の
前日調子の悪かったレンタル艇を直そうと色々やっていただいたのですが、直らなかったので今日もアケにマシンを借りて走ることに。
午前中のPRO R/A OPENは今日もアウトコースの1点張り。アウトのホールショットで合流もトップ。今日は水面がベタベタでとても走りやすく、そのまま難なく1位でゴールできました。
PRO R/A GPはスタートがアウトの2番手で、合流は4番手に。本来ならここで前のマシンを抜こうと果敢に攻めるのですが、万が一マシンを壊すと午後のOPENクラスが走れなくなり、シリーズチャンピオンを逃すことに。
壊さないことを最優先にしながら何度もインコースから抜きに掛かりましたが、温存して抜けるほどこのクラスは甘くありません。そのまま抜くことができず、4位でゴールとなりました。
そしていよいよ、シリーズチャンピオンが掛かったOPENクラスのヒート2。3位以内でゴールすればシリーズチャンピオン確定です。
過去には最後の最後でマシントラブルによりゴールできなかったこともありますから、チェッカーフラッグが振られるまで油断は禁物。とにかく壊さずゴールすることだけを考えてここまで走ってきたわけですから、最後まで気を引き締めて挑みます。
今回もアウトコースのホールショットで、合流もトップ。その後はずっと「マシンが壊れないよう」「ミスブイしないように」と緊張しながら、細心の注意を払いながら走っていき、なんとか無事1位でゴール。
第8戦も総合1位で締めくくることができ、この結果、無事シリーズチャンピオンになることができました!
その後のGPクラスは、ここでマシンが壊れても良いので久しぶりに全開で走ることができました。しかし前を走る2台のターボ艇はとても速く、結果は3位でゴール。
GPクラスは本番艇が海外にあるため厳しい戦いでしたが、年間ランキングは4位でシリーズ終了となりました。
OPENクラスは4年ぶり3度目のシリーズチャンピオンを獲れたのでよかったです。
いつも応援していただいているスポンサーさま、読者のみなさま、チーム員のみんな、社員のみんな、家族、サポートしていただいているすべての方に感謝したいと思います。
いつも本当にありがとうございます。
国内でのシリーズ戦は終了となりましたが、海外戦も含めこのあともレースへの参戦予定は控えています。引き続きどのレースでも勝利を目指して頑張っていきますので、応援よろしくお願いします!
#1 POUND ONE
#86 生駒 淳