ニール小林 Neil Kobayashi
ヤマハ発動機に在籍中はウェーブランナーやボートのデザインを担当し、現在も日本および海外で活躍するボートデザイナー。携わったノリモノは世界145か国以上の水上で使用され、取得した特許は約170件にのぼる。1947年7月生まれ。東京都出身。
「ウェーブランナー(マリンジェット)の父」と呼ばれるニール小林氏がアメリカ在住時からコレクションしてきた、アメリカならではの「水上バイクのおもちゃ」の数々を紹介してもらいます!
世界の「走る」水上バイク・プラモデル
カナダで有名な多国籍玩具メーカーである『Spin Master(スピンマスター)』と、アメリカの世界的な玩具メーカー『Mattel(マテル)』、さらにメーカーは不明ですが中国製のものまで、水上バイクにライダーが乗った「走る」プラモデルは数多く販売されていましたので、今回はそれらを併せて紹介します。
Spin Masterの玩具の特徴は斬新な技術が所々に織り込まれている点で、紹介する「JET WATERCRAFT」はシングルタイプのデルタウイング型の船体にライダーが乗ったものです。ユニークなのは船体内にバッテリーを配置せず、ハンディ充電器により走らせる点でしょう。
また、コレクターアイテムで有名なMattelのマッチボックスシリーズ「Rescue Sea Scooter」は、ボンベを背負ったレスキューダイバーが乗った水上バイクのプラモデルです。ステアリングが上下に動かせるので、レスキュードライバーがスタンドアップの姿勢をとることもできます。
中国製の「HYDRO JET」は、ライダーが乗ったプラモデルとしては比較的大きなもので、シート下にバッテリーを入れて電動で走らせることができます。
Spin Master Toys
JET WATER CRAFT
JET WATER CRAFTのカラーはイエローの「WAVE RAIDER」とパープルの「SEA SNAKE」という2色展開で、それぞれ2002年ごろにアメリカの大手スーパーストアで購入しました。
付属のハンディ充電器を本体に10秒接続することで走り出す、珍しいシステムを採用しています。
Mattel inc.
Rescue Sea Scooter
2002年ごろにカリフォルニアのターゲット(大手スーパーストア)で購入した「Rescue Sea Scooter」は、レスキューダイバーが乗船したプラモデル。
船体後部の浮き輪を引いて離すと前進します。
MADE IN CHINA
HYDRO JET
今回紹介した3つのなかでもっとも大型な「HYDRO JET」は、1998年ごろにパームスプリングスのアウトレットで購入しました。
写真のHammer Shark(サメ)の他に、Fly Fish(トビウオ)とSwimming seal(アザラシ)といったグラフィックや船体色が異なる3タイプがあります。
※購入時期、購入場所、購入価格は筆者の記憶を元に記載しています