ニール小林 Neil Kobayashi
ヤマハ発動機に在籍中はウェーブランナーやボートのデザインを担当し、現在も日本および海外で活躍するボートデザイナー。携わったノリモノは世界145か国以上の水上で使用され、取得した特許は約170件にのぼる。1947年7月生まれ。東京都出身。
「ウェーブランナー(マリンジェット)の父」と呼ばれるニール小林氏がアメリカ在住時からコレクションしてきた、アメリカならではの「水上バイクのおもちゃ」の数々を紹介してもらいます!
ジェットボートの誕生
今回はジェットボートのプラモデルを紹介しますが、まずはその歴史を少しだけ。
1991年2月にマリン業界の将来の発展を示唆するような、革新的なツインジェットボート(RJP-Boat=30度チルトアップし、インテークが180度回転するジェット推進機)が東京国際ボートショーに参考出品されました。
居合わせた外国の記者が驚きをもって世界発信し、その年にはアメリカやヨーロッパの大手ボートビルダーが数十社ほど来日し、参考出品のジェットボートの見学と試乗を経験しました。
その翌々年、アメリカやヨーロッパのボートビルダーから、スポーツボート的なジェットボートが発表されると、たちまち数十社がジェットボートを製造販売するようになりました。
その後、水上バイクの普及に伴い、ジェットボートの水辺での認知も進むにつれてプラモデルも作られるようになりました。
◇ ◇ ◇
前置きが長くなりましたが、今回紹介するのはSea-DooのSpeedsterとYAMAHA のExciter のプラモデルです。
Speedsterは香港に本社を持ち、主にアメリカでユニークなおもちゃを販売する『Lanard Toys(ラナードトイ)』
社がBRP 社からライセンスを得て製作したもので、極めて実物に近い形で作られています。
1995年モデルはハードパッケージでブルー、1996年モデルは簡易パッケージでイエローとなっていますが、本体形状は同一です。
どちらも2002年ごろにカリフォルニアのターゲットで購入しました。
Lanard Toys
SEA DOO-SpeedSter
YAMAHAのExciterはアメリカの自動車玩具で有名な『TOOTSIE TOY(トゥーツェトイ)』社が製作したものであり、ROAD&TRACKという商品名で、ダイキャスト製の牽引車とトレーラーにYAMAHAのExciterを搭載したものです。
ライセンスは得ていないようですが、形状やカラー等が実物に近い形で作られています。
けん引車は24 分の1スケールでジェットボートよりサイズが大きく、ドアやテールゲードを開くことができます。
2002年ごろにカリフォルニアのウォルマートで購入しました。
ちなみにExciterはYAMAHAがアメリカの工場で世界向けに生産した最初のジェットボートです。
TOOTSIE TOYS
ROAD & TRACK=YAMAHA- Exciter
※購入時期、購入場所、購入価格は筆者の記憶を元に記載しています
ミニチュア水上バイクの購入希望者を募集します
全15 回を予定している本コラムは間もなく終了となりますが、ここでみなさんにお知らせです。
これまでご紹介したすべてのミニチュアを、セットで1 名の方にお譲りしたいと思っています(非売品は除く)。
この連載でコレクションが記録に残り私自身が満足できたことと、個人的におこなっているライフベスト無償寄贈活動の資金にできれば、というのがその理由です。
今となっては手に入りづらいものばかりですし、プレミア価格で取り引きされているものも多いので、なかなか貴重なコレクションだと自負しています。
応募は水上バイク愛好家もしくは水上バイク関係者のみでお願いします。
できれば水上バイク販売店などの、多くのひとの目に触れる場所で飾っていただけるとうれしいですね。
たくさんのご応募お待ちしています。
※販売予定のミニチュアはこちら
販売概要
○募集期間
~2023年4月15日(土)23時59分まで
○販売価格
10万円(税込/送料別途)
○販売方法
抽選
○応募資格
水上バイク愛好家 or 水上バイク関係者
○応募方法
1.「senba@506.jp」宛てに「PWCミニチュア購入希望」のタイトルで、本文に「氏名」を記載してメールを送信
2.募集期間が終了後、抽選にて購入者を決定し、振込先を記載したメールを「senba@506.jp」から送信
3.振り込み後、「振込完了」の旨と「送り先住所」を「senba@506.jp」にメールで送信
4.静岡県から着払いにてミニチュアを発送(送料は購入者負担でお願いします)
※転売目的の購入は固くお断りします
※すべて新品ですが、箱(パッケージ)は経年劣化しているものがあります
※本コラム執筆のため箱から出したものがあります
※購入後はノークレーム・ノーリターンでお願いします
○問い合わせ
ホットウォーター編集部:仙場(senba@506.jp)