K38 JAPAN
2008年4月に発足。米国に本部を置くK38の日本支部として、各地で水上バイクによる安全運航および救助・操船技術講習会や、マリンスポーツイベントにおける安全管理などを通じて、水上安全の普及・啓発活動を行っている。
2003年の6月1日に船舶職員法の名称が「船舶職員及び小型船舶操縦者法」と改められ、小型船舶の免許制度も改正。
1級、2級、特殊の3区分となり、水上バイクを操縦するには特殊小型船舶免許の取得が義務づけられました。
まだ20年ほどと意外に新しい免許ではありますが、もちろんクルマの免許同様に、一定期間ごとの更新が必要になります。
さて、何年ごとに更新が必要か覚えていますか?
久々に乗ろうと思ったら失効していた、というひとも多いようですが、特殊小型船舶免許の更新は5年ごとと定められています。
ご自身の有効期限をいま一度確認して、万が一にも失効したまま乗船しないように注意しましょう。
ちなみに更新講習では最新の法規制や安全対策、海上での事故防止の方法や緊急時の対応などが学べます。
具体的な事例を通じて理解を深めることが可能ですし、講師への質疑応答の時間も設けられているので、わからないことがあればその場で解消できます。
海に出るうえで非常に有用な知識が得られるまたとない機会といえるでしょう。
◇ ◇ ◇
さて、2024年の夏もあっという間に過ぎ去ってしまいましたが、今夏も水上バイクに関する事故がメディアを賑わせてしまいました。
ショッキングなタイトルが数多く報道されたことは、残念でなりません。
近年の水上バイクの事故は、仲間内で起こるケースが圧倒的に多いようです。
操縦者が「楽しませよう」と甘い気持ちでおこなった行為が、大きな事故に繋がっているのです。
水上バイクやトーイング遊具は、とても楽しいノリモノであり遊びです。
水上を疾走する爽快感は、他では味わえない非日常的な体験といえるでしょう。
しかし一歩間違えれば、走る凶器に変貌する可能性も大いに秘めています。
見張りを怠ったり、「振り落としてやろう」という行動が、あなたの大切なひとを傷つける可能性があることを忘れないでください。
水上バイク操縦者が後席のひとに対して「楽しんでもらおう」「喜ばせよう」と考えることは、とても微笑ましいことでもあります。
どうかその先の行動は、慎重に検討してみてください。
◇ ◇ ◇
「酒酔い操縦等の禁止」や「免許者の自己操縦」、「危険操縦の禁止」といった「船長の遵守事項」を守ることで、仲間内で起きる事故の多くは防げるはずです。
法令に則り、無理をしない、無茶をしないことが重要です。
水上バイクに乗る前に免許の有効期限を確認すると同時に、裏面に記載されている遵守事項をしっかり読んで、胸に刻むことをオススメします。