K38 JAPAN
2008年4月に発足。米国に本部を置くK38の日本支部として、各地で水上バイクによる安全運航および救助・操船技術講習会や、マリンスポーツイベントにおける安全管理などを通じて、水上安全の普及・啓発活動を行っている。
水上バイクは爽快感や冒険心を満たせる魅力的な乗り物です。
免許さえあれば水上で随一の走行性能を誰でも体感できるわけですが、その特性ゆえに、操縦者には高い安全意識と社会的責任が求められます。
特に多様な利用者が集まる水域では、操縦者一人ひとりの行動が周囲に様々な影響を与えます。
まず水上バイク操縦者としてもっとも基本的な責任は「安全の確保」です。
自分自身や同乗者の命を守ることはもちろん、他の水域利用者に配慮した操縦が求められます。
近年ではSUPやカヤックなどの非動力船が増えているため、水上バイクユーザーのみなさんも共存するためのルールやマナーを守る必要があります。
特に非力で不安定な非動力船は、ひき波の影響を大きく受けます。
なるべく距離をあけてむやみに近づかず、やむを得ず近距離を航行する場合は最徐行を徹底しましょう。
K38 JAPANではこのような水上の安全文化を根付かせるために、長年にわたり専門的な講習を提供しています。
私たちのトレーニングは水難救助活動のための専門的なスキルと思われがちですが、転覆者を救助する際の迅速かつ安全なアプローチ法や、天候や水域の状況を正確に判断する技術など、レジャーでの操縦時にも活用できる具体的な安全対策を学ぶこともできます。
もちろん災害時や緊急時の水上バイクを活用したレスキュー活動の現場でも、私たちのトレーニングで習得したスキルが活用されています。
これまでのK38JAPANの活動でも水上バイクがレジャーの域を超えて人命を救うための重要なツールとなる可能性を証明してきましたが、その乗り手であるみなさんも単なるレクリエーションユーザーから、水上安全を支える責任ある存在へ成長することが可能です。
また水上バイク操縦者として、環境保護への意識を持つことも重要でしょう。
エンジンオイルや燃料漏れを最小限に抑えることやゴミを持ち帰る意識は、持続可能な活動を実現するための基本です。
各自のちょっとした心構えや行動が地域社会や自然環境への貢献につながることは間違いありません。
K38 JAPANでは初心者からプロフェッショナルまで、幅広い操縦者に向けた講習を随時開催しています。
私たちは安全と責任を重視した操縦者の育成を通じて、日本の水上文化を豊かにし、安全な水上環境を実現するために活動しています。
2025年を迎えた今、水上バイク操縦者としての責任を再確認し、地域社会や自然環境にとって良い存在となるための行動をともに始めましょう。
