〝R〟のエンブレムは伊達じゃない。
さらに走りを磨きあげた、マリンジェット最速マシン
30年以上にもおよぶヤマハマリンジェットの歴史のなかでは、マシンの〝速さ〟に特化したスポーツモデルも数多く開発されてきた。
そして、その最高峰モデルとして誕生したのが『GP』だ。ジェットスポーツの世界でいくつものタイトルを獲得し、歴史に残る名機として、今も語り継がれている。
そんな伝統あるエンブレムを受け継いだ現代のGPも当然、今のヤマハマリンジェットの技術の粋を集めたもの。
最大250馬力を発生する、現役最強の過給1.8リッターエンジンと、ヤマハ独自の材料技術で開発された超軽量素材ナノ・エクセル2による軽量ハルを融合。アグレッシブな走りを実現している。
さらに2020年モデルでは、足回りをさらに強化。モデル名にも新たに『R』が加わり、遂に名機『GPR』のエンブレムが復活した。
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MG MARINE
047-370-1501
新設計ライドプレート&インテークゲート
Super Vortex High Output Engine
NanoXcel 2(超軽量素材ナノ・エクセル2)
ヤマハ独自の材料技術により開発した水上バイク艇体用素材ナノ・エクセルを改良し、さらにグレードアップ。ナノ・エクセルに比べ、約18%の軽量化を達成している。
「考えて乗らないと、速く走れない。乗りこなす楽しみがある」
生駒インプレッション
「GPRに乗って感じるのは、軽さ。出足がいい」。
2019年は、GPRと同じエンジンを積むFXで国内外のレースを戦ってきた生駒 淳。小型・軽量なGPRの出足は、FX以上だと太鼓判を押す。
さらに2019モデルのGPと2020モデルのGPRを比較して「GPRは、インテークゲートの食いが良くなっていますね。水面に貼りつく感じで曲がれます。旋回中もキャビテーションを起こさないし、立ち上がりの加速もGPより上。S-1グランプリみたいなスラロームでは、絶対にGPRの方が速いと思います」。
このようにGPRを評した生駒。GPRはスポーティな走りを手軽に楽しめるともいうが、その本当の速さを引き出すのは簡単ではないともいう。
「軽さはGPRの武器で、手軽にスポーティな走りが楽しめるということもありますが、それ故にノーズが浮きやすく、船体が跳ねやすい面もあります。だから本気で速く走ろうと思えば、シートにべったりと座って、とにかく根性でスロットルを握るみたいな乗り方ではダメ。スタートは、どうやってノーズの浮きを抑えて加速していくか。旋回時は、どのタイミングでスロットルをオンオフして荷重するか。全身で感じて頭で考えて、体を動かさなきゃならない。これは、何度も繰り返し練習して、上手くなっていくしかない。簡単じゃないです。自分も今日、短い時間だけどGPRに乗ってイイ練習ができました(笑)」
百戦錬磨のライダーにも、簡単ではないと言わしめるGPR。だからこそ、と生駒は続ける。「乗りこなす楽しさがあり、上手く乗れたときの達成感は、他では味わえないもの。ぜひ、乗りこなしてほしいマシンです」。
エレクトリック・トリム・システム
左グリップ側のボタン操作により、走行状態に応じた最適なトリムに設定できる電動トリムシステム。立ち上がりの素早いプレーニング状態の確保や、走行中の加減速によるバウの跳ね上がり・沈み込みの低減、波を乗り越える際のバウのコントロールなど、さまざまな速度域における艇体の姿勢保持に効果を発揮してくれる。
2020 YAMAHA MJ-GP1800R
Specifications
全長×全幅×全高 | 3,350×1,220×1,190mm |
乾燥重量 | 349kg |
燃料タンク容量 | 70リットル |
吸気方式 | スーパーチャージャー+インタークーラー |
排気量 | 1,812㎤ |
呼称最大馬力 | 183.9kW(250PS) |
減速&リバース | RiDE |
定員 | 3名 |
燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
メーカー希望小売価格│2,162,230円+税
- 価格には、定員分の法定備品も含む