ヤマハ ウェーブランナーのフラッグシップであるFXシリーズのなかでも、頂点に君臨するのがFX Limited SVHOです。
ウェーブランナーに採用されるほとんどすべての装備や機能を備えているといっても過言ではなく、このモデルだけの特別な装備も多いまさに「リミテッド」な仕上がりですが、2022モデルは装備・機能・走行性能とあらゆる面をブラッシュアップ。
実物を前に思っていた以上の進化が感じられたので、ここではその全貌を紹介していきましょう。
液晶ディスプレイが大型&多機能化
4.3インチから7インチに大型化したコネクスト・マルチファンクション・ディスプレイは、視認性と操作性がさらに向上。シンプルで見やすいレイアウトも好印象です。
また多くの新機能が追加され、既存機能もより使いやすく進化しました。
なかでも特筆すべきは設定した速度や加速を維持するドライブコントロール(Drive Control)で、速度が16~97km/h、加速が「SLOW」「MEDIUM」「FAST」の3段階と、より細かい設定が可能になりました。
さらに船体姿勢を自動制御するオートトリム(Auto Trim)機能も、水面状況を検知してスプレーや波の衝撃を軽減する「Comfort」と、旋回時や低速からの加速時にトリム角を最適化する「Performance」の2種類から選択可能に(もちろんOFFにもできます)。
新たに追加されたジオフェンス機能は、現在地からの半径距離を設定し、範囲外にでるとブザーとポップアップでお知らせしてくれます。
遠くへ行きすぎないための目安になるので、友人に貸し出した際の注意喚起にも役立ちそうです。
FX専用のオーディオシステムを搭載
FX Limited SVHOは専用装備もいくつかありますが、なかでも注目度が高いのはオーディオシステムでしょう。
国内仕様ではFXシリーズで唯一、このモデルだけがオーディオを標準装備。
VXやGPとは異なる高出力のFX専用オーディオが採用されています。
快適性の高いライディングが可能に
走行性能についてもいくつかの変更点があり、まずはハル素材をNanoXcel 2から重量のあるSMCに変更。
腰下を重くすることで低重心化を実現し、安定性がさらに向上しました。
加えてライドプレートの角度とスポンソンの位置を変更することで、従来よりもバウを上げてスプレーと波の衝撃を軽減。
旋回性もマイルドな仕あがりとなり、より快適性の高いライディングが可能になりました。
FX Limited SVHO主要諸元
ディスプレイの使い方を動画で確認!!
撮影協力
ジェットフィールド湘南
https://jetfieldshonan.jp/