カワサキモータースジャパンは2024年1月25日に、海外で発表されたフィッシング用の水上バイク『JET SKI ULTRA 160LX-S ANGLER』について、国内導入に向けた準備をおこなっていることを発表しました。
発売時期や価格、スペックなど詳細は決定次第、改めて発表されます。
ここでは、JET SKI ULTRA 160LX-S ANGLERの写真をもとに、編集部独自の解説・予想をしてみます。
JET SKI ULTRA 160LX-S ANGLER
ANGLERモデルのベースとなるのはULTRAシリーズの自然吸気エンジン搭載モデルULTRA 160LX-Sです。燃費性能にすぐれる自然吸気エンジンに加え、80リットルの大容量燃料タンク、後部デッキを延長して安定性を高めるULTRAデッキ。そしてシートに座ったままアクセス可能な両サイドのイージーアクセスストレージなど、フィッシング仕様のジェットスキーを作る素材として、最適なチョイスといえるでしょう。
フロントロッドホルダ
フロントのロッドホルダはボルトでの固定式で、左舷側のみ。釣り竿の落下防止用の尻手(しって)ロープなどを接続できるフックが装備されています。
リヤラック
船体後部を延長するULTRAデッキ上のマルチマウントレールを利用して、パイプでできたラックを固定しています。クーラーボックスとロッドホルダは取り外しできるようなので、リヤラックのみで使えば荷物運搬にも活躍できそうです。写真をよく見ると、リヤビューカメラのレンズ部分にフタがかけられています。リヤラック装着時のレンズ保護のためなのか、リヤビューカメラ機能が外されているのか……。
クーラーボックス&ロッドホルダ
クーラーボックスは、保冷力の高さに定評のあるアメリカのオルカ社製です。ロッドホルダ×2とアクセサリホルダ×3は1枚のプレートに装着されたアッセンブリになっており、4か所のラッチでリヤラックの左右に固定できるようです。ロッドホルダ・アクセサリホルダともに、尻手ロープを接続できるフックがあります。さらによく写真を見ると、ロッドホルダ・アッセンブリの奥に、タイダウンベルトとラチェットのようなものが写っています。リヤラックを固定するプレートの間にULTRA純正アクセサリのタイダウンキットを装着し、そこにベルトを通してクーラーボックスを固定するのだと思います。
魚群探知機
ガーミンの7インチ・カラー液晶魚群探知機を標準装備。魚群探知機を装備することで消費電力は多くなりますから、バッテリー周りも強化されているかもしれません。
ベンチシート
ナイフでスパッと切り取ったかのようにフラットで幅広なベンチシート。魚とのファイト時やクーラーボックス&ロッドホルダから荷物を取る際に、お尻を滑らせながら自由にシートのうえを動けそうです。2分割タイプで、サイドには魚のアイコンとANGLERのロゴが入っています。
サイドフロート
ULTRA 160LX-S ANGLERでひと際目を引くのが、このサイドフロートでしょう。上から見ると左右への張り出しはそれほど大きくはありませんが、真横から見ると静止時に水面に触れる位置まで下に伸びており、低速走行時や静止時(釣りをしているとき)にはすぐれた安定性を発揮してくれるでしょう。高速走行時は船体が浮きあがりサイドフロートが水面上になるため、走行性能への影響は少なそうです。上部はフラットで滑り止めマットが貼られているので、ベンチシートへ横向きに座り、サイドフロートに足を置いてという定番スタイルでの釣りが楽しめます。
カワサキモータースジャパン
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