2021年6月11日(金)に江戸川および同河川敷でおこなわれた、警視庁の「災害警備総合訓練」。
首都直下型地震や河川の氾濫を想定した訓練は、警視庁の機動隊員ら600名に加え、江戸川区や千葉県警察、東京消防庁、海上保安庁、一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)東京支部、エムジーマリーンなど協力機関を含めると650名が参加した大規模なもので、車両や装備資機材も多数投入され、災害時のさまざまな場面を想定した対応と手順を確認しました。
今回の記事では訓練の流れを追うとともに、水上バイクや水陸両用車、無線操縦の多機能重機車、そしてヘリコプターまで、訓練で活躍した機材も併せて紹介していきます!
①多重衝突事故現場における道路啓開・救出救助訓練
災害対策用オフロード白バイ
首都直下型地震など大規模災害発生時に、いち早く現場に駆けつけるために導入された、災害対策用オフロード白バイ。今回の訓練では地震発生直後に現場の状況を確認し、交通規制をおこない、スムーズな救助と車両の撤去作業をサポート。
江戸川区職員と連携して、道路の障害物を撤去。多重衝突事故現場では車内に閉じ込められた負傷者の救出・救助がおこなわれ、東京消防庁の救急車で搬送。
フォークリフト
JAFの車両やフォークリフトで車両を撤去。
②土砂崩落現場(脱線電車・倒壊家屋等)からの救出救助訓練
現場の状況をいち早く把握するため、不整地でも機動力を発揮するバイク隊員を派遣。ドローンも使用。
ドローンや隊員からの現場映像はリアルタイムで共有され、現地指揮所を設置。警備犬が家屋や車内に取り残されたひとがいないか捜索し、救出・救助がおこなわれた。
多機能重機車
無線操縦の多機能重機車で、倒木を撤去。
③避難誘導・水防工法訓練
河川の氾濫を想定し、江戸川区職員と連携しての避難誘導に加え、土のうを積んで浸水被害を抑える訓練を実施。
災害用不整地運搬車
災害用不整地運搬車や多目的災害活動車で土のうを運び、人海戦術で積みあげていく。
多目的災害活動車│ウニモグ
水陸両用車│アーゴ
水陸両用車アーゴで、要救助者を搬送。
④浸水家屋・漂流者の救出救助訓練
陸上からスローバッグを投げて漂流者を救助。警視庁のゴムボートや水上バイク、ヘリコプター、東京消防庁や海上保安庁の船舶に加え、エムジーマリーンの水上バイクによる救助もおこなわれた。
水上バイク
エムジーマリーンの水上バイクは、浸水家屋から取り残されたひとを救助。