東北北部を除き梅雨も明け、いよいよ夏本番。今週末は3連休で、来週にはお盆に突入。水上バイクに乗る機会も増えると思うが現在、不要不急の外出自粛や、県をまたぐ移動の自粛が求められている場所もある。行動する前に、自分が住んでいる地域だけでなく、移動をするなら経由地や目的地の行政が発信している最新のメッセージを確認しよう。
そして水上バイクに乗る際は、PW安全協会から発表された『水上オートバイを楽しむ皆さまへ ご協力のお願い』の内容をよく確認し、自分自身や仲間だけでなく、ゲレンデ周辺の地域に暮らす方々も含めて、安心・安全に水上バイクを楽しめる行動を実践してほしい。
※以下の文章は、2020年8月15日に配布予定のホットウォーターNo.204に掲載したコラムの一部を抜粋、加筆修正したもの。
未開設の海水浴場には、
絶対に進入・上陸しないこと
十分な感染予防対策がとれないため、今夏は全国の海水浴場の4割がオープンを見合わせるという。PW安全協会からのお願いにも書いてあるが、未開設の海水浴場への進入・上陸は、避けること。書面は『お願い』だが、ホットウォーターとしてはもっと強いメッセージとして、「絶対にやめて」と、皆さんに発信する。
海水浴場が開かれていなくても、海水浴を楽しむひとはいる。そこで水上バイクと遊泳者が接触する事故が起これば、遊泳者に大ケガを負わすことになってしまう。今年は特に水難事故への危機意識が強く、注目もされているだけに、ひとたびこのような事故が起これば、その周辺で乗れなくなるだけでなく、水上バイクというジャンル自体の存続の危機にも繋がる大事になりかねない。また、たとえ事故が起こらなくても、海水浴エリアに水上バイクが進入してくれば、それを見たひとは不安を感じ、決していい気分にならないのはわかるだろう。
さらに海水浴エリアを仕切るブイも設置されないとなると、遊泳者がどこまで沖にでてくるのかもわからない。例年ならいない場所にも、遊泳者がいるかもしれないのだ。
だから海水浴場には、可能な限り近づかないこと。やむを得ない場合は、どこに遊泳者がいるかわからないという緊張感を持ち、細心の注意を払って最徐行してほしい。
今年の夏は、いままで誰も経験したことがないものだ。これまでのやり方が通用しない場合もあるということは、しっかり意識しておかなければならないだろう。