東京有数の花火大会で活躍する
マリンのプロフェッショナル集団
8月上旬は全国各地で毎日のように花火大会が開催され、夜空に咲く大輪の花をひと目見ようと多くのひとが足を運んだことでしょう。
日本屈指の花火大会として人気の「江戸川花火大会」も江戸川の河川敷を埋め尽くす来場者でしたが、陸上だけでなく水上にも数多くの屋形船やプレジャーボートが停泊。
この花火大会では水上観覧を楽しむために毎年多くの船舶が江戸川に集まるわけですが、そんな場所で水上の安全管理を任されているのが江戸川水上スポーツ協会です。
江戸川水上スポーツ協会とは?
江戸川水域での水上スポーツ振興や安全対策、水域利用者の相互理解と情報共有、さらに地域社会への貢献を目的に2010年4月に設立。2020年7月1日に一般社団法人として登記。現在は大学水上スキー部5校、ウェイクボード・ウェイクサーフィン事業者4社、小型船舶免許教習所6社、小型船舶免許試験団体、PWCレスキュー団体、雑誌社、マリーナ2社など22団体が加盟しています。
打ち上げの7時間前に水上へ

今回の江戸川花火大会ではウォーターリスクマネジメント協会(WRMA)の水上バイクと、エムジーマリーンをはじめとした江戸川水上スポーツ協会の加盟団体のボートで水上の安全管理をおこないました。
打ち上げ開始は19時20分でしたが、メンバーは約8時間前の11時に千葉県市川市のエムジーマリーン江戸川ゲレンデに集合し、12時には出航。



主な役割は警戒と誘導で、まずは江戸川閘門の下流側に待機した警戒艇が通航整理や指定観覧水域へ立ち入るための旗の確認をおこないます。
閘門を抜けた先から観覧エリアまではWRMAの水上バイクが先導。
大きなトラブルもなくスムーズに所定のエリアまで導き、花火開始前までに屋形船28隻、プレジャーボート12隻が閘門を通過できました。


また過去には船舶同士の接触や他船のアンカーロープを巻き込むトラブルなどもあったそうですが、プレジャーボートの船長には積極的に声掛けをおこないアンカーの打ち方などもアドバイス。
トラブルを未然に防ぐ動きも随所に見受けられ、花火だけでなく水上の安全レベルも全国屈指であると実感しました。

花火大会の終了後には打ち上げ会場の上流側で浸水したボートがあり、取り残された観客を江戸川水上スポーツ協会や東京東部漁業協同組合などの全警戒線で陸上まで搬送。
すべてが終了したのは日付が変わるころだったそうです。
陸上から花火を見たひとはこうした活動を知らないかもしれませんが、実は水上にも花火大会を支える縁の下の力持ちがいることを、頭の片隅に入れておいてもらえたらうれしいです。



一般社団法人 江戸川水上スポーツ協会 事務局(エムジーマリーン内)
https://www.mgmarine.co.jp/