2023年11月12日(日)、千葉県市川市のMG MARINEが主催の東京湾PWC FISHINGイベントが開催されました。
2023年シーズン最後の釣行イベントであり、この季節は日暮れも早いということで、少しでも長く釣りを楽しもうと、まだ夜が明けきらぬ早朝5時30分から準備を開始。日の出時刻に合わせ、水上バイク5台とボート1艇で出航しました。
まずは、直近でタチウオの実績がある幕張沖へ。
ポイントへ着くと大粒の雨が降りはじめ、12月下旬並みの冷え込みも重なり、水上バイクでの釣りには厳しいコンディション。それでも魚群探知機の反応は良好で、釣果を期待して雨のなかジギングをしますが……。
30分経ち、1時間経っても「ヒット!」の声はあがりません。
魚群探知機とにらめっこで反応を探してジギングを繰り返しますが、依然としてヒットなし。アセリを感じはじめた10時ごろに、ようやくこの日最初の1本(シーバス)が上がりました。
ボートから釣果を撮影していると、近くにいた水上バイクから「あれ、鳥山じゃない!?」の声が。指差す方をみると、たしかに遠くに鳥山が。
鳥山に向け、一目散に駆けだす水上バイク。
釣果撮影を終えたボートで到着すると、すでにファイトを終え、魚を手元まで寄せて取り込み寸前。水上バイクに積んでいたタモでは魚体が入りきらないため、ボートのタモでランディング。
獲物は立派なサワラでした。
鳥山に着いたらタチウオ狙いのメタルジグをそのまま投げ、少し巻いて止めた瞬間にヒットしたそう。素晴らしい釣果に、お通夜状態だった一行にもヤル気がみなぎります。
先ほどまでは魚探とにらめっこでうつむき加減で釣りをしていたひとも、サワラを見てからは、釣りをしながらも時折、空を見あげて鳥山を探すように。
そして鳥山を見つけると、左手にロッドを持ったまま、右手1本で操縦して急行。
到着したらすぐさまルアーを投げ込むと、またもやヒット! 少し遅れてボートがようやく到着すると、水面直下には良型のサワラの影が。あとはタモに入れるだけでしたが、ここで無念のバラシ──。
この後も鳥山パターンが何度かありましたがヒットは続かず、浦安沖に移動してシーバスを何本かあげてから帰港となりました。
今回の釣行では魚群探知機を活用してじっくりとポイントを探る静的な釣りではじまり、期せずして鳥山パターンが発生してからは、移動を繰り返す動的な釣りへと変化していきました。
このように、状況に応じて対象魚や釣り方を変えられるのが、水上バイクフィッシングの強みではないでしょうか。
そして鳥山発生時の機動力の高さは、水上バイクの利点をもっとも活かせる釣り方だと実感。なにしろ同時にスタートしても、ボートがポイントに着くころには水上バイクはファイトを終えているぐらいですから。
鳥山パターンは狙ってできる釣りではありませんが、鳥山が発生したらそこに急行し、すぐにルアーを投げられるよう常に準備をしておきましょう。
ポイントに着いてからルアーを付け替えて……では、美味しい瞬間を逃してしまいますよ!
MG MARINE
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