生駒 淳の海外レース参戦記#09│2019 THAI AIRWAYS IJSBA WORLD FINALS

2019年10月7日(月)【レース初日】
超有名ライダーと、畑違いのクラスで勝負!!

今日からレイクハバスは、レースウィークに突入です。自分もさっそく、マスター・スキー・ストックのプラクティスランです。

今年もベルギー在住の倉橋優樹ちゃんからスキーを借りましたが、ユキちゃんが用意してくれるのは毎年、このクラスで1番速いマシン。ありがたいのですが速すぎて、1年に1回しかスキーに乗らない自分には宝の持ち腐れです(泣)。

プラランの開始を待っていると、なんと!! あのニコラス・リウスが同じクラスにいるではないですか!! 彼の全盛期に自分はフリースタイルをやっていましたが、それでも名前ぐらいは知っている超有名人で、何度も世界チャンピオンを獲っています。

一緒にプラランを走りましたが、3周で3回も抜かれました(ア然)。リウスがこのおっさんクラスに出るのは反則でしょ~。まぁ、リウスがどうこう以前に、自分がまったく乗れてないのがホントの原因なのですが……。

2019年10月8日(火)【レース2日目】
年に1度のスキークラス参戦。結果やいかに。

朝からレース会場に行って何気なくエントリーリストを見ると、マスター・スキー・ストックに自分の名前がありません。確認のためスタッフの方に自分のエントリーフォームを見せてもらうと、なんと、エントリーしていませんでした(笑)。

このクラスは最後まで出るか出ないか迷っていて、そのまま記入せず、エントリーフォームを送ってしまったようです。プロ・ランバウトGPとランバウト・オープン・スラローム、そしてプロアマ・エンデュランス・ランナバウトの3クラスはエントリーできていました。

その時点での、マスター・スキー・ストックのエントリー数は19人。何とか出させてください!! と頼み込んだらOKしてくれて、無事に走れることになりました。マジで焦った~。

滑り込みでエントリーを済ませたら、さっそくスターティンググリッド決めのレースですが、これはあえて走りません。

というのも、マシンがかなり速いので、スタートはどこからでも良かったので。それにこれは毎年の作戦なんですけど、スキーのレースを1日に3回も走るのは、体力的にキツイ。グリッド決めで走らなければ、決勝2レースに体力を温存できます。

そんな理由で例年、グリッド決めはスターターが合図をだすタイミングを掴むために、後ろから観戦することにしています。スターターの動きに注目していると、自分的にはバッチリのタイミング。まずは、ひと安心です。

午後のMOTO 1は、グリッド決めを走らなかったので、ピンポン玉を引く順番は一番最後です。その結果、グリッドはインコースのインから3番目に。インコースの一番インには、リウスが入りました。

スタートは、シミュレーションどおりタイミングもバッチリで、誰よりも速く飛びだせました。左右を見ても誰もいません。

おっしゃー!! と1ブイに全開で入ったのですが、マシンが速くて曲がり切れず、インからリウスに抜かれてあっという間に首位陥落。と思ったらここで赤旗が振られ、スタートやり直しに。

2回目のスタートも、これまたタイミングばっちりで余裕の1位。今回はちゃんと1ブイでインを閉め、リウスに抜かれないようにしました。

その後、4ブイまではトップをキープできましたが、5ブイの右ターン手前のブレーキングでアウトからリウスに余裕で抜かれ、インの2位に。合流でアウトからきた2台に前にいかれ、1周目を4位で終えました。

その後も頑張ったのですが、そもそも体力が続いたのは1周だけ。あとはヘロヘロになりながら走り切って、なんとかチェッカーを受けた感じでした。

でも速いマシンのおかげで、結果は4位と大健闘。プラランではリウスに3回も抜かれたのに1回も抜かれなかったし。MOTO 2は表彰台圏内を狙えるかも……。

そして夕方のMOTO 2。出走前にリウスが「KOMAはインか? アウトか?」と、話しかけてきました。スタートだけはリウスより速いので、同じサイドになると面倒くさい相手と思われたのかな(笑)。

「リウスがインなら、自分はアウトに行くよ」と言ったら案の定、オッケーと握手をしてきました。これで、自分のアウトコース行きが決定です。

MOTO 2のグリッドは、MOTO 1の着順に選べます。MOTO 1で1位のリウスはインコースのイン。2位の久米さんは、アウトコースのイン。3位のライダーはインコースに行ったので、自分はアウトコースの2番目に入りました。何度も書きますが、どこでも良かったのですがね(笑)。

スタートはまたまたバッチリで、途中でインにいる久米さんが一瞬視界に入りましたが、そこはマシンの速さのおかげで、無事に1ブイをトップで通過。そのまま気合を入れて全開で2ブイを目指したのですが、またまた曲がり切れずアウトにどんどん膨らんでいき、久米さんに抜かれてアウトの2位、合流では3位でした。

そのままずっと頑張って走ったのですが、周回遅れが出てくると、誰が何位かもかわからなくなってきました。でもリウスと久米さんはまったく見えないので、だいぶ離されているなとは思いました。

ガムシャラに走り、なんとかチェッカーを受けた結果は4位!! これは、総合3位に入った感じです!! マーシャルから、インスペクションでマシンをチェックすると言われたので、間違いないと確信。インスペクションはBNJのベンジー(優樹ちゃんの旦那さん)が対応してくれたので、きっちりクリア。念のためリザルトも確認すると、やっぱり3位入賞でした。1位はぶっちぎりでリウス、2位は久米さんです。

次ページ:【レース3~5日目】親友のお手伝いと、まさかの全レース中止

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