生駒淳の月刊モノコト通信vol.26|FIGHTING STAR(諸星伸一)

生駒 淳×ランボルギーニのカリスマ

生駒淳とランボルギーニのカリスマ諸星伸一

日本有数のトップライダーである生駒 淳が、自身の愛用するモノやお気に入りの場所、身の回りに起こった出来事をレポートする誌面の人気連載が、Webマガジンにお引っ越し。通算26回目となる今回は、ランボルギーニのカリスマが登場!!

謎多き諸星伸一ヒストリーを紐解く

諸星伸一。この名前を聞いて、ピンとくるひとも多いのではないでしょうか。現在までに超高価なランボルギーニを20台以上も乗り継いでいる、言わずと知れたランボのカリスマです。自分と同じ東京都板橋区の出身ですが、年齢や経歴は不明(笑)。プライベートで水上バイクに乗っていることもあり、今回は縁あってお話しが聞けたので、謎多き諸星ヒストリーを少しだけご紹介していきましょう。

今ではカリスマとして広く認知される諸星さんですが、ランボルギーニとの出会いは17歳のとき。都内の国道17号線で見かけた黒のランボルギーニに衝撃を受け、「絶対に買ってやろうと思った」そうです。

それからはランボルギーニを買うために、とにかくお金を稼ごうと汗水流して働いたとか。建築関係や弁当屋、トラック運転手、携帯販売、リサイクル販売などなど、とにかく色々な仕事に就きました。

28歳のときには「すべてが終わったと思った」という出来事があり、ランボルギーニへの夢が一時的に遠ざかりましたが、それでも諦めることなく32歳までに現金で1800万円以上を貯めて、念願のランボルギーニを現金一括で購入したそうです。

ド派手な電飾カスタムで一躍時の人に

今ではランボルギーニのド派手な電飾カスタムが諸星さんの代名詞ですが、その当時はそんなことを請け負ってくれる業者なんていなかったとか。周りにもそこまでド派手なカスタムをしているひとはいなかったので、ランボの集会に行っても出禁になったり、最初のころは周囲からの目も厳しかったそうです。

それでも自分の意思を貫いてカスタムを続けた結果、少しずつ仲間が増えていき、今では「諸星一家」と呼ばれるまでになりました。

そして非常に有名なエピソードが、2017年にイタリアのミラノでおこなわれたランボルギーニの創立50周年記念式典での出来事。

諸星さんは日本から参加し、夜のミラノをド派手な電飾ランボで走ったわけですが、それがSNSで拡散され、その後におこなわれる予定だった350台で1300kmを走るツーリングイベントには、「絶対に参加しないように」とランボルギーニ社の社長から怒られたとか(笑)。

ところがそれを無視してツーリングに参加し、あろうことか先頭でゴールしたため、本社から日本のランボルギーニ・ジャパンに「諸星には売るな」とお達しがあったというのは有名なお話しです。

そのおかげ(?)で世界中にその名が知れ渡り、雑誌やYouTubeの取材がどんどん舞い込んできたとか。日本のテレビ番組からもオファーがくるようになり、ランボルギーニ数十台で施設にクリスマスプレゼントと寄付金を届ける「サンタルギーニ」がクローズアップされたりもしました。

ジェットルギーニ誕生

そして4年前には、諸星さんに会いたいというファンの少年からの問い合わせが多く、会える場所を作りたかったのと、カスタムやエアロパーツの制作や販売をするためにFIGHTING STARというショップをオープン。今では毎日、たくさんのお客さんや諸星ファンの方々がお店に来ています。

しかしテレビに出演して注目を浴びるようになると、出る杭は打たれる的な出来事も多々あったそうで、警察からの風当たりも厳しかったとか。

そんな時、制限速度を気にせず思いっきり走れる水上バイクに出会い、30人ぐらいの仲間といっせいに購入。“ジェットルギーニ”と名付けられたチームが誕生しました。

しかし水上バイクに乗って遊んでいると、「楽しいノリモノだし、海も最高だけど、日本にはそれを楽しむための環境がない」ことに気づいたそうです。

みんなでご飯を食べに行くところも、休憩する場所もほとんどない。ただ乗るだけ、という現状を目の当たりにしてしまい、仲間たちは一気に飽きてしまったとか。

そんななか、諸星さんは高速道路で大きな交通事故にあい、背骨を2か所骨折。コルセットを巻いたままの生活を強いられることに……。

もちろん水上バイクにも乗れない生活が続いていたので、周りの仲間たちも手放してしまうひとが多かったようですが、つい最近、諸星さんの体調も良くなってきたので、またジェットルギーニを復活させたそうです。

「久しぶりに乗ったけど、ホントに楽しかった!! やっぱりジェットは最高だね!!」という言葉が聞けて、自分はとても嬉しかったです。

日本には水上バイクで利用できる施設が非常に少なく、「それが普及の足かせになっているのでは」という諸星さんの意見は、自分もそのとおりだと思います。

川沿いのおしゃれなレストランやホテルに水上バイクで接岸して食事が出来るだけで、もっと水辺は華やかになるし、お金を落としてくれる人も増えると思うのですが……。

もちろんルールやマナーを守ることが前提で、水辺の環境が整うかはユーザーのみなさん次第、という面も少なからずあるでしょう。自分たちも良い見本になれるような行動をしたいですね。

そして諸星さんとジェットルギーニを介して、たくさんのひとが水上バイクの楽しさを知ってくれて、たくさんのひとがこのノリモノの魅力に気づいてくれたらうれしいですね。

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