K38 JAPAN
2008年4月に発足。米国に本部を置くK38の日本支部として、各地で水上バイクによる安全運航および救助・操船技術講習会や、マリンスポーツイベントにおける安全管理などを通じて、水上安全の普及・啓発活動を行っている。
「船長の遵守事項」は7項目あるわけですが、みなさんはすべて覚えていますか?
『船舶職員及び小型船舶操縦者法』で定められており、小型船舶免許の取得時や更新時にかならず学んでいることですが、意外と忘れているひとも多いかもしれません。
この7項目をしっかり守っていれば事故の大半が防げると言われており、水上バイクを操縦するうえでも重要な項目となっています。
運輸安全委員会によりますと、令和4年に発生した船舶事故においては「衝突」が1番多く、全体の約4割を占めているそうです。
次に多いのが「乗り上げ」で、遵守事項のひとつでもある「見張りの実施」がどれだけ重要かおわかりいただけるでしょう。
自身の、そして同乗者の身を守るために必要なことが記載されているので、いま一度、船長の遵守事項についておさらいしましょう。
- 船長の遵守事項
①酒酔い等操縦の禁止
アルコールや薬物を摂取すると判断力が鈍り適切な判断ができなくなります。
②危険操縦の禁止
遊泳者付近での疾走や急回転、ジグザグ走行などは禁止されています。
③免許者の自己操縦
水上バイクの場合はすべての水域で有資格者の自己操縦が義務づけられています。
④ライフジャケットの着用
水上バイクはすべての乗船者の着用が義務づけられています。万が一落水して意識を失っても、脱げずに確実に浮くものを着用しましょう(法定備品として搭載が可能なもの)。
⑤見張りの実施
安全を確保するためには確実な見張りが欠かせません。常に360度、前後左右はもちろん、水中に至るまで意識して危険の察知に努めましょう。
⑥発航前の検査
燃料切れやバッテリーの不調など、事前に点検しておけば防げる事故が多発しています。遭難などの重大事故に発展しかねませんから、確実に点検しましょう。
⑦事故時の人命救助
自船の事故または他船、海上において人命の救助のために必要な手段を尽くすことも船長の義務です。慌てず行動し、救命講習を受けたり日ごろからシミュレーションしておくと良いでしょう。
出航前にはかならずこの7項目を思い出してください。
もし「あれ、なんだっけ?」と忘れてしまっても、免許証の裏面に記載されているのでご安心を。
毎回、免許を持ったか確認すると同時に裏面も見ることをオススメします。
間もなくハイシーズンを迎えますので、事故のない安全で楽しい水上バイクライフをお過ごしください!!