ETCゲートが開かない!? と焦る前に確認を
水上バイクを載せたトレーラーをけん引して、高速道路で目的のゲレンデまで向かう。夏になると良く見かける光景ですが、はじめてけん引した状態でETCゲートを通過するとき、ちょっとドキドキしませんか?
実際、「ゲートが開かなくてビックリした」という話も耳にします。トレーラーけん引時にETCを利用する場合は非けん引時と異なる点がいくつかあり、特にETC車載器の新規購入や移設をしたあとは注意が必要。
高速道路で遠出する前に、基本的な注意事項をおさらいしておきましょう。
けん引装置「有り」で申請
トレーラーけん引時にETCゲートが開かない原因として、まず考えられるのがセットアップ時のミス。
ETCのセットアップ申込時に牽引装置の有無を記載する項目があるので、かならず「有」にチェックを入れましょう。
すぐにけん引する予定が無くても、今後その可能性があるなら事前に登録しておいた方が手間もかからないのでオススメです。
そして申請書にチェックを入れたら、見落とされないように口頭でもその旨を伝えましょう。
登録後に証明書が発行されたら、けん引「有」となっているか確認するのもお忘れなく。
ETC車載器を移設した場合も再セットアップが必要
新しいクルマに乗り換えた時、ETC車載器はけん引登録済みだからそのまま移設して使おうと考えるひともいるでしょう。
しかしクルマが変わる場合は、車載器も再セットアップが必要になります。
お近くのディーラーやカー用品店でかならず再登録しましょう。店舗によって異なりますが、おおむね3000円程度でできるはずです。
2軸トレーラーはETCで損をする!?
普通車で2軸トレーラーをけん引した場合、通常は車種区分が2つ上がって大型料金となります。
しかし軸間が1m未満のトレーラーは1軸扱いとなるので、水上バイク用の2軸トレーラーなら1軸の料金で通行可能。
ところがETCを利用した場合はその限りではなく、問答無用で2軸扱いとなるため2区分上の料金に。
もし2軸トレーラーをけん引して高速道路を利用する場合は、面倒でも一般レーンを通行した方がおトクになります。
けん引車はETC専用スマートICを通れる?
ETCのみ乗り降りが可能なスマートICも全国各地に増えていますが、残念ながらけん引車では通行できない場所が多々あります。
利用できるけど制限がある、という場所もあるので、事前に確認しておきましょう。
ちなみにスマートICから乗ると、通常ICから降りる場合は一般レーン、スマートICから降りる場合はインターホンで係員を呼び出し、「スマートICから乗りました」と申し出る必要があるので覚えておきましょう。
おまけ|けん引時の法定速度は80km/h
トレーラーなどをけん引して高速道路を走行する際は、場所にかかわらず法定速度が80km/hに制限されます。
ついうっかり、いつもの調子で走って速度違反をしないように、ETCの注意事項と併せて覚えておきましょう。
取材協力|タイトジャパン