3人乗っても意のままに操れるFXハルのポテンシャル
旋回性能は向上しているものの、ライダーへの負担も考慮したクルージングモデルらしい味付けを感じられたという生駒さん。さらにこんなところにも、MJ-FXシリーズらしさを感じたという。
「3人乗ったときを想定してハルを作り込んでいるな、と感じました。うしろにひとを乗せたときも変に振られることはありませんし、前のFXシリーズよりもさらに乗りやすくなった印象です。コーナリングも3人乗ったときの方が、1人のときよりも良く曲がるんじゃないかな(笑)」
3人乗りでも思いどおりに曲がって走る、というのが新型FXハルの開発コンセプトだが、その狙いは見事に実現しているといえそうだ。従来モデルよりもさらに幅広い乗り方が楽しめそうだが、生駒さんの本職でもあるレースでの展望も聞いてみた。
「確実に通用すると思います。旋回性は申し分ないですし、1人乗りだとリアが少し流れるけど、それは足回りを少し変えるだけで解決しそうなレベルですからね。ブイ回りもいけそうですし、S-1なんかでも活躍できると思います。あとはハルが長いから、荒れたときに断然有利ですしね」
新開発ハルはより気持ちよく、よりアグレッシブな走りを可能にしていて、新機能や装備がさらなる快適性を実現。ツーリングも、トーイングも、ブイ周りも高次元でこなせるマルチなモデルへと進化を遂げた新型FXシリーズは、まさにクルージングモデルの完成形といっても過言ではないだろう。