シードゥ史上最高のレジャーモデル
2012 年にRXP-Xがデビューし、現在に至るまでレースシーンを席巻し続けているのは周知の事実。
圧倒的にレースのイメージが強いモデルといえるが、一方でBRPはFISH PROやWAKEシリーズといった、遊びに特化したモデルも積極的にリリースしている。
また近年BRPが生み出した革新的な装備や機能は、どれもレジャーのなかでこそ活きるようなものが多く、ダイレクトアクセス・フロントストレージなどはその最たる例といえるだろう。
つまり「ブイを回るならRXP-X があるからそちらをどうぞ、という感じ。それ以外のモデルは、別のベクトルを向いて開発しているのかな」というメーカーの意図があるのではないだろうか。
インプレライダーの生駒 淳は、RXT-X 300 RSに試乗してそのように感じたという。
充実の装備と機能で遊びの幅が広がる
「300馬力もあるから、もちろんパワーは十分。いや、ツーリングでは十分過ぎるぐらい。
トップスピードも速いから、よーいドンで周りのみんなに置いていかれることなんてもちろんありません(笑)。
ツーリングではこれ以上必要ないぐらいの走行性能なんだけど、このモデルはそこじゃないんでしょうね。
装備や機能を見れば、メーカーがどこを向いて開発したかなんとなくわかるというか。
走行性能を突き詰めるというよりも、いかにして楽しく遊んでもらうかにベクトルが向いているような気がします。
誤解の無いようにもう一度言っておきますけど、走行性能は申し分ない。
それよりも、機能とか装備の方に目が行ってしまうんです」。
撮影中にフロントストレージからヘルメットを取り出し、「おお~」と感心した様子だった生駒。
走行性能を語る前に充実した装備や機能を褒めたくなるのも納得だが、ST3ハル最大の特徴でもある安定性についてはどう感じたのだろう。
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