話題の4ストSJ、その実力やいかに|2021 YAMAHA MJ-SuperJet倉橋優樹インタビュー

2021 YAMAHA MJ-SuperJetインプレッション

4ストSJを倉橋Francois優樹がインプレッション

満を持して、と表現しても差し支えはないだろう。

マリンジェット初の4スト・スタンドアップということもあり、ファンの熱視線を集めるSuperJet(SJ)。

事前の情報によれば、そのハードルをラクラクと越える仕上がりになっているようだが、果たしてその性能はいかほどのものか。

ベルギーでひと足先にその走りを体感している、元世界チャンピオンの倉橋Francois 優樹に4ストSJの率直な感想を語ってもらった。

女性ひとりでも運搬できるサイズ感

2021 YAMAHA MJ-SuperJetインプレッション

「できるだけ小さく、軽くという開発の狙いは、いろいろなところで感じられました。走行時の軽快感も高いですし、陸上での運搬も私ひとりで問題なくおこなえますよ」

開発チームがもっともこだわった部分のひとつである、サイズの最適化。

4ストエンジンの搭載により船体が重くなるのは仕方が無いことだが、様々な条件をクリアしながらサイズアップを抑えることに尽力した結果、走行時も運搬時も大きなメリットを生み出しているようだ。

また安定性や旋回性については、レジャーでも楽しめる仕上がりになっているという。

トータルバランスにすぐれたスタンドアップ

2021 YAMAHA MJ-SuperJetインプレッション

「旧モデルよりもサイズアップしているので安定性は向上していますし、それでいてクイックな旋回も可能。

とはいってもピーキーな乗り味ではなく、ビギナーのひとでも安心して楽しめるような仕上がりですね。

レースを目的とするならある程度は触る必要がありますけど、それはどのモデルでも同じこと。

ストックでも幅広い層のユーザーが楽しめる、バランスの良いスタンドアップだと思います」

2021 YAMAHA MJ-SuperJetインプレッション
レースでの使用を考えるなら、スポンソン、インテークゲート、ライドプレートといった足回りやステアリングシステムを変えることで、戦闘力が格段にあがるようだ。ストックの最高速度は約88km/hだったという(条件により異なります)。

倉橋がテストライダーを務めるBNJパーツでは、ビギナーから世界チャンピオンまで段階ごとにテストを重ねて4ストSJのパーツを開発。

その過程で「ストックでも楽しめるけど、その先の可能性も秘めている」と感じたという。

小さく、軽く、そして楽しくをコンセプトに開発された4ストSJは、開発の狙いどおりの仕上がりとなっているようだ。

発売までもう間もなく。

その性能を自身で体感できるその日まで、首を長~くして待っているとしよう。

BNJ

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