九州のゲレンデを守りたい!BLOOK MARINEは今日も奮闘中です



西九州で唯一のSea-Doo正規販売店である、佐賀県鳥栖市のBLOOK MARINE。

過去に幾度か取材でお世話になっていますが、今回は、長崎ツーリング取材で編集部が見た・感じた、BLOOK MARINEのゲレンデを守るため、水上バイクのイメージ向上のための取り組みを紹介してみたいと思います。

前回の記事(リンクはこちら)で紹介したように、当初は壱岐島へと渡る予定でしたが悪天候の予報により急遽、目的地を長崎へと変更しました。

大人数が動く、宿泊も必要となるツーリングでは通常、さまざまな手配にかなりの時間がかかります。今回のように短時間で予定変更に対応できるのは、ショップが広いネットワークを持ち、各地のお客さんと強固に繋がっているからこそ。これも、九州全域にお客さんがいるBLOOK MARINEの強みのひとつといえるでしょう。またBLOOK MARINE代表の鶴さんは、九州各地のユーザーグループと一緒に遊ぶだけでなく、離れた地域のグループ同士を繋ぐことも意識しているそうです。

「水上バイクは、ひとりでは遊べないもの。誰かに助けてもらわなきゃならないときが、必ずあります。そういうときに顔を知っていれば、お互いに声をかけやすくなりますから」

BLOOK MARINEはショップオリジナルのステッカーやウェアなどの製作にも力を入れています。その理由は「単純に他と同じがイヤだから」と鶴さんは言いますが、水上バイクやクルマにステッカーを貼り、ウェアを着ていれば、ひと目でBLOOK MARINEのお客さんだとわかります。たとえ顔見知りでなくとも、そのステッカーやウェアでお客さん同士が繋がれる効果もあると感じました。

ただしこれは、ある意味で諸刃の剣かもしれません。

ショップのステッカーやウェアが仲間意識を醸成させる一方、そのロゴを付けた個人がマナー違反や迷惑行為を繰り返していたとしたら、どうでしょうか? 外部の人間からすればそれは個人ではなく、ショップ全体の問題として捉えられてしまいます。そうなれば、BLOOK MARINE関係者お断り、という流れになることもあるはずです。

ところが現実は、そうはなっていません。今回、水上バイクを下架した港では地元の漁師さんたちが船の補修や清掃活動など忙しそうにされていましたが、水上バイクで遊びにきた我々にイヤな顔ひとつせず、挨拶をすれば「気をつけてね」と声をかけてくれるほどでした。

過去の取材でも、そして今回も、ゲレンデの清掃活動はBLOOK MARINEの恒例行事。みんなで一斉におこなうだけでなく各自、気づいたゴミを拾っていました。どうすれば〝遊ばせてもらう〟地域に貢献できるのか。方法はさまざまにありますが、このように地道な清掃活動も、そのひとつです

これは、今回のように鶴さんが同行していない場面でも、地元のユーザーがしっかりルールとマナーを守り、地域と良好な関係を築いている証拠でしょう。

鶴さんだけでなく、お客さんもゴミを見つければ拾うが徹底されていました
大海原のド真ん中。誰も見ていなくても海洋プラゴミを見つければ、わざわざ引き返してまで回収。以前の本誌インタビューでは「ひとつ拾ったところでどうなるわけでもないんですけど、塵も積もればの気持ちで」との思いを語ってくれていました

九州でも、水上バイクユーザーのルール違反やマナーの悪化により、閉鎖されるゲレンデがあるといいます。これ以上、自分たちの遊び場を減らさないため、ユーザー一人ひとりが責任のある行動をとることが大切なのだと思います。

そのために必要なのは、ルール・マナー遵守の意識であり、何が良くて悪いのか、正しく判断するための下地となる知識です。

水上の世界は免許を取ればそれで一人前ではなく、その段階ではあくまでも、船を操縦するための最低限の技術と知識を身につけた、というだけです。そこから先、水上で安全に、周囲に迷惑をかけずに楽しむために必要な知識や心構えの多くは、残念ながら教科書には載っていません。それらは経験から学ぶしかなく、ひとりでイチから身につけようとすれば、多くの場面で失敗を重ねねばならず、周囲に迷惑もかかり、時間もかかります。豊富な経験を持つひとに教わり、実践するのが近道です。

BLOOK MARINEの鶴さんには、自分の経験や知識をお客さんに伝えていこうという意欲が強く感じられました。

そのために、お客さんと一緒に遊ぶことも大切にしているそうです。

たとえば今回の長崎ツーリングでは、地元の方に先導を託し、鶴さんはカメラマンを乗せて、中団を自由に走ることに。中団を走りながらも、先導艇や最後尾艇に目を配り、休止時には気づいたことをアドバイスします。

「先導艇は最後尾まで気にして走らないと、うしろでトラブルがあったときに手遅れになる。集団が長く伸びすぎたら、停まって全員が揃うまで待たなきゃダメだよ」

また港に入る際は、事前に出発前のミーティングでも説明していましたが改めて「一列縦隊でゆっくり」と念押しをしていました。

陸上だけでなく水上でも積極的に注意喚起やアドバイスをする鶴さんの姿を見て、ユーザーを育てているのだなと感じました。ただ前を走る人に付いていくのではなく、なぜここで止まるのか? なぜここでスピードを落とすのか? その理由がわかれば次に同じ場所に来たときはもちろん、似た場面でも自発的に同様の対応ができるようになるからです。

洗艇は自分の艇だけでなく、全員で分担して、全艇を洗っていきます。毎回、シート下のエンジンサービスカバーも外して、塩害腐食防止剤も使用。隙間に残った水分は、ブロアーで飛ばす念の入れよう。こうした日常のメンテナンスをしっかりやることも、鶴さんのコダワリです。「ちゃんと洗わないひとは、エライひとでもコワイひとでも、誰でも注意します。口うるさいと思われるかもしれないけど、ちゃんと洗えばその分、故障も少なくなってお客さんの負担が減りますから」

「水上バイクに向けられる視線は厳しいものだと思って行動している」という鶴さん。

誰も見ていないところでも先頭に立ってゴミを拾い、ユーザー同士を結びつけ、自分の知識・経験を伝えることで九州のゲレンデを守り、少しでも水上バイクのイメージ向上に繋げようと今日も奮闘しています。


BLOOK MARINE
https://www.blookmarine.com/

公式Instagram
https://www.instagram.com/blook_marine/

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