K38 JAPANコラム「HOT WATER SAFETY」vol.102|水の上でも譲り合いを

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K38 JAPAN
2008年4月に発足。米国に本部を置くK38の日本支部として、各地で水上オートバイによる安全運航および救助・操船技術講習会や、マリンスポーツイベントにおける安全管理などを通じて、水上安全の普及・啓発活動を行っている。


気温の低下とともに、水上バイクで賑わっていたゲレンデも少しずつ落ち着きを見せはじめました。

水辺で遊ぶひともグッと減ってきたように感じる今日この頃ですが、ハイシーズンは多種多様なマリンスポーツを楽しむひとが水辺に集まっていましたね。

近年、SUPやハイドロフライト(水圧で空を飛ぶ)系のアクティビティなど、マリンスポーツはますます多様化しています。

四方を海で囲まれている日本ですが、それらを楽しめる場所は限られているため、どうしても一定の水辺に集中し、それに伴いトラブルや事故も増えています。

また2020シーズンは新型コロナウィルスの影響で、海水浴場の開設を取りやめた場所が多かったのはご存じのとおり。

ビーチの監視や管理が十分に行き届かなかったこともあり、例年にはないトラブルや事故が多数発生。

一般メディアにも大々的に取り上げられ、世間でも大きな話題となりました。

水上のスポーツには専用の施設などがなく、陸上とくらべてエリアを区別したり管理することが容易ではありません。

そして水辺の基本は「自己責任」であり、自分の安全は自分で守るのが鉄則ですが、同時に他の水域利用者に気を配ることも重要です。

特に同じ水面に特性の異なるマリンスポーツが混在する場合は、相手のことを理解し、ルールとマナーを守り、「譲り合いの心」を持つことが大切です。

2020年の夏は、水上バイクが遊泳者やウィンドサーフィン、SUP、サーフィンなどを楽しむひとに近づいて走行している映像が、ニュースなどでたびたび流れていました。

非動力船であるSUPなどが、見知らぬ水上バイクやボートに不用意に近づくこともマナー違反ではありますが、水上バイクやモーターボートの場合は「船舶職員及び小型船舶操縦者法」における小型船舶操縦者の遵守事項違反となり、行政処分の対象となります。

またマナーの観点からも、非動力船の近くを高速で航行するのは絶対にやめましょう。

不安定で小さな非動力船は、水上バイクのひき波に大きな影響を受けることも忘れてはなりません。

SUPやカヌー、手こぎボートなどの非動力船とは十分な距離を取り、やむを得ず近づく場合は徐行(8km/h以下)で航行してください。

そして当然のことですが、遊泳者には絶対に近づいてはいけません。

同じ水域を利用する他のマリンスポーツや漁業者などの状況を理解し、尊重し、みんなが安心して楽しめる環境を維持することが、水上バイクのゲレンデを守ることにも繋がります。そのことを肝に銘じておきましょう。

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