【試乗レポート】免許&船検不要!ボードもバッテリーも高性能なプレミアム電動ジェットボード|awake RAVIK(アウェイク ラヴィック)

日本国内でも
電動ボードが続々発売

2015年のパリ協定により地球規模での温室効果ガス削減への取り組みがはじまり、モビリティも陸・海・空を問わず電動化への流れが加速。

その過程で技術開発が進み、小型で軽量、そして高性能なバッテリーやモーターが開発されたことで『電動ボード』という、新たなウォータースポーツが誕生しました。

排気ガスも排気音もない、クリーンで静かな電動ボードはまさに次世代のウォータースポーツと呼ぶもので、2024年3月に開催されたジャパン・インターナショナルボートショー2024会場でも、さまざまな製品が展示されていました。

そのなかでも注目なのが、ウェイクボーダーであり世界初の量産型電動ジェットボードを生み出したフィリップ・ワーナーが新たに創業したプレミアム電動ジェットボードブランド「awake(アウェイク)」です。

動画での解説はこちら↓

独自開発の推進システムが
すぐれた走行性能を実現

スウェーデンを本拠地とするawakeは、ウェイクボーダーであり世界初の量産型電動ジェットボードを生み出したフィリップ・ワーナーが新たに創業したブランドです。

「ハイクオリティ&ハイパフォーマンス」をコンセプトに掲げており、同ブランド初の電動ジェットボードとして開発された「RAVIK*(ラヴィック)」は作り込まれたボード形状や高品質の素材を使用。

水上でも安心して使える堅牢性にすぐれたバッテリーや高効率なジェット推進システム、安全性を高めるモニタリングシステム、カーボンボードなどまさにプレミアムな仕様に。

※Aのうえに「・・」

RAVIKには2モデルあり、ボードが幅広で浮力もありオールラウンドに楽しめるRAVIK 3

細身のボードで小回りも効くパフォーマンスモデルのRAVIK S。他に日本未発売の電動フォイルボードもあります

awakeで特徴的なのが、独自の推進機構「リニアジェットシステム」です。

水上バイクのジェット推進器は船底よりも内側に収められ吸水口は下を向いていますが、awakeのジェット推進器は船底に取りつけられ、吸水口が前を向いています。

そのため吸水効率が良く、さらに旋回中にボードが傾いたり波で跳ねた場合も吸水口が水中に留まってくれるため、キャビテーションの発生を大幅に軽減できるのです。

「船底に突起物がなく、浅瀬も航行できる」ことが水上バイクの利点のひとつですが、水上バイクよりも圧倒的に軽量で喫水の浅い電動ジェットボードなら、ジェットポンプが船底より下にあっても、浅瀬での航行性能に支障はありません。

そもそも水上バイクと異なり電動ジェットボードには、船底に安定性と操作性を高めるためのフィンがあるので、ジェットポンプを船底の内側に収めても浅瀬航行という面では、意味がありません。

既存のシステムや考えに固執せず、純粋にパフォーマンスを追求した結果、導き出された極めて合理的なシステムといえるでしょう。

ドライブシャフトの一部を露出することで前向きの吸水口を実現

またボードは全面カーボン製で軽量&高耐久な仕様ですが、浮力はしっかり確保。

腹ばいで乗ってもしっかり浮いてくれるので、スタート時の立ち上がりも非常にラクです。

ボード全体にカーボンを採用。デッキ側は水上での視認性を向上するため白で塗装

誰でもすぐに立ち上がって走れる
間口の広さも魅力

水上バイクショップ55 HEAVENの加藤豪さんに試乗してもらいました

ウェイクボードなどのマリンスポーツ経験も豊富な加藤豪さんは、RAVIKについてこう語ります。

「ウェイクとは別物で、これは自走するノリモノ。だから水上バイクに乗っているひととかノリモノ好きなひとは気に入るでしょうね。立ち上がりとか水上を滑る感覚はウェイクに通じる部分もありますけど。免許も必要ないですし、誰でもすぐに乗れるようになるから、みんなで交代しながらワイワイ楽しめるのもいいですね」

「電動だから音も静かだし、ホントに楽しかった。個人的には小回りが効くSの方が好みでした」と加藤さん
マグネット式のテザーコードを取り付けると本体が起動。横のインジケーターは上が本体、下がコントローラーのバッテリー残量を表示

日本仕様は1.5kWh未満に出力が制限されているため、免許と船舶検査が不要。

購入してバッテリーを充電すれば、すぐに走り出せるのも特徴です。

サーフィンの競技会にも出場していたジェットフィールド湘南の福島怜央さんにも試乗してもらいましたが、サーフィンとの違いは「諦めることなく楽しめるところ」だといいます。

「立てるようになるまでそれほど時間がかからないから、そこのハードルが低いのはいいですね。あとうちのお客さんは大勢でBBQしながら水上バイクに乗るひとが多いので、そのひとたちがみんなで遊ぶアイテムとしても最高です。ボートのお客さんが沖で遊ぶアイテムとしてもオススメできそうですね」

「スピードを自分でコントロールできるのもサーフィンとは違う楽しさ」と福島さん
ハンドコントローラーの親指部分の押し込み加減で速度を調整。液晶には速度やバッテリー残量が表示されます
加速のレスポンスは専用アプリで10段階から変更可能
ウェイクやサーフィンの経験もほとんどないHWSMスタッフでもすぐに立てました

バッテリーは2種類あり、容量が小さいSRは約40分(充電80分)、容量が大きいXRで約60分(充電120分)の走行が可能(どちらもRAVIK 3の場合)。

午前中に一度遊んで昼食のあいだに充電しておけば、午後にもう一度遊ぶこともできそうです。

バッテリーは家庭用のコンセントで充電可能(専用充電器付属)
本体に差し込んでレバーを倒すだけで取り付け完了
コネクタ周りも気にせず水洗いできるほどの堅牢性を誇ります。コード類が一切露出していないのは開発者のこだわりだとか。

福島さんが言うように、BBQをしながら水上バイクを楽しむひととも相性が良さそうなRAVIK。

夏の遊び道具のひとつにくわえてみてはいかがですか?

メルセデス・ベンツのチューナーとしても有名なBRABUS(ブラバス)とのコラボモデル「BRABUS×awake Limited Edition Shadow Jetboard One of 77」が世界限定77台で予約受付中。価格は345万円(税込)

awake RAVIK
価格とスペック

RAVIK 3

210万0000円(税込)|SRバッテリー
235万0000円(税込)|XRバッテリー

●全長1790×全幅620×全高260mm ●容量71L ●ボード23kg/SRバッテリー18kg/XRバッテリー22kg ●最長40分駆動|SRバッテリー/最長60分駆動|XRバッテリー ●本体充電80分以内|SRバッテリー/120分以内|XRバッテリー(110-220V) ●ボード:カーボン/インネグラ複合フォームコア・サンドイッチ・モノコック構造 ●推進:リニアジェットシステム/モーター:ブラシレスDCモーター/冷却:パッシブ水冷 ●最大ライダー体重100kg

RAVIK S

265万0000円(税込)|XRバッテリー
※RAVIK SはXRバッテリーを推奨

●全長1750×全幅610×全高270mm ●容量52L ●ボード22kg/XRバッテリー22kg ●最長45分駆動|XRバッテリー ●本体充電120分以内(110-220V) ●ボード:カーボン/インネグラ複合フォームコア・サンドイッチ・モノコック構造 ●推進:リニアジェットシステム/モーター:ブラシレスDCモーター/冷却:パッシブ水冷 ●最大ライダー体重100kg

awake販売店一覧


awake
https://awakeboardsjp.com/

55 HEAVEN
https://www.facebook.com/JetShop55heavengogohevun

ジェットフィールド湘南
https://jetfieldshonan.jp/

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