快適で上質なウェイクボーディングのための機能と装備が充実した、トーイングモデル。
ベースになっているのは、RXT-XやGTXと共通のST3ハル。2018年モデルから採用されたこのST3ハルは、安定性にすぐれるS3ハルと、RXP-Xに採用された旋回性能にすぐれるT3ハルの長所をミックスしたもので、T3ハル譲りのディープVを採用し、さらにハルの両サイドの立ち上がりを階段状にして水面と平行な〝面〟を設けることで、静止安定性を高めているのが特徴だ。
ST3ハルにはこのほかにも、水上でシートに座ったままアクセスできるダイレクトアクセス・フロントストレージや、グローブボックス内の防水電話ボックス、リアデッキにクーラーボックスや防水バッグなどのLinQアクセサリをワンタッチで接続できるLinQアタッチメントなど、ユーザーの利便性を向上させるアイデアが満載。
走りの満足度が高く、使い勝手も良いパッケージとなっている。
WAKE PRO 230はこのST3ハルに、脱着式ウェイクボードラックや伸縮式スキーパイロン、スロットルレバーを握るだけで設定した発進加速ができるスキーモードを装備。専用WAKEグラフィックも採用してる。
BRPオーディオ・プレミアムシステム
Bluetooth接続のオーディオシステムは、左右合計100Wのスピーカーを装備。エンジンを始動したら、左舷側スピーカーの上にあるキーパッド中央のPOWERボタンを押して起動。過去にペアリングしたデバイスなら自動で接続してくれるので、煩わしい設定なしで音楽が楽しめる。
なお、テザーコードを抜いてエンジンを停止すると、数秒後にオーディオも停止するが、テザーコードを差したままエンジンを停止すれば、60分間はオーディオを使用可能だ。
LinQ伸縮式スキーパイロン+ウェイクボードラック
トーイングエリアまでの移動時にボードを固定できるウェイクボードラックは、脱着可能。
ラインが水面を叩かないように高い位置に接続できる伸縮式のスキーパイロンは、後ろ向きに座るスポッター用が体を支えるためのハンドグリップを装備。
エンジン
水冷4ストローク直列3気筒ROTAX 1630 ACE-230エンジンを搭載。スーパーチャージャーと大型インタークーラーを備える過給エンジンでありながら、無鉛レギュラーガソリン仕様となっている。
スキーモード
ウェイクボーダーそれぞれに技量や好みに応じた発進加速とトーイングスピードがあり、十分に楽しめるか否かは、実はドライバーの腕に左右される部分も大きい。
いくら上手なボーダーでも、発進時になかなか加速しなかったり、トーイングスピードが遅すぎたり速すぎたりすれば、楽しむどころかストレスが溜まる一方だろう。そしてもちろん、これは初心者の上達にも妨げになる。
この問題を解消してくれるのが、スロットルレバーを握るだけで、あらかじめ設定した発進加速とトーイングスピードを再現してくれる、スキーモードだ。ウェイクボーダーに安定したトーイングを提供できるだけでなく、細かなスロットルワークからドライバーを解放してくれるので、周囲の見張りを十分におこなう余裕も生まれ、安全性も高くなる機能といえるだろう。
スペック
| モデル | WAKE PRO 230 | |
| 価格（税込） | 226万9000円 | |
| 全長 | 3451mm | |
| 全幅 | 1255mm |
|
| 全高 | 1140mm | |
| 乾燥重量 | 376kg | |
| 燃料タンク容量 | 70L | |
| エンジン | ROTAX 1630 ACE-230 | |
| 最大出力 | 230hp | |
| 吸気方式 | スーパーチャージャー+インタークーラー | |
| 排気量 | 1630cc | |
| 冷却 | クローズドループ（CLCS） | |
| リバース | 電動iBR | |
| 燃料 | 無鉛レギュラーガソリン | |
| 定員 | 2名 | 3名 |
| 最大積載重量 | 160kg | 205kg |
| グローブボックス容量 | 2.9L | |
| フロントストレージ | 96L | |
| ハル | ST3ハル | |
| ハル材質 | FRP | |
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