上位モデルのストロングポイントを継承
ハルの全長が約50mm 短く、全幅が約19mm 広くなったことで、静止安定性が向上しているのも見逃せない。これはST3 ハルと同じベクトルの変更点で、ハイエンドモデルのノウハウがしっかり活かされているのだろう。ST3 ハルよりはひと回り小さいため、あの水面に吸い付くような安定性とまではいかないが、従来モデルよりも確実にフラつきは少ないと感じられた。


GTI の位置づけ的にもエントリーやファミリーのユーザーに人気のモデルとなりそうだが、操船に不慣れなビギナーや、免許を持っていないひとをうしろに乗せるときも、この安定性は大いに役立つだろう。

そしてハイエンドモデルで人気の装備も新たに追加され、快適性も向上。バッグや燃料携行タンクを簡単に持ち運べるLinQ システムや、広々としたスイムプラットフォームはあらゆるマリンプレイで役に立つし、防水のスマホボックスも非常に便利。


ライダーとマシンの一体感を高めるエルゴロックシートも採用されているし、さらにスロウモードやスピードレギュレーターといった速度を維持する機能も新たに追加。ハイエンドモデルが持つ「シードゥ だけの」装備や機能が、ミドルクラスのGTI SE130 にも数多く採用されている。GTR 230 と同じくお手頃な価格なので、どちらもオトク感の高いモデルといえるだろう。