もっと楽しくもっと快適に生まれ変わった、レクリエーションモデル
2020年はミドルクラスの2機種がフルモデルチェンジを果たしたBRPシードゥ。パフォーマンスモデルのGTR 230が「手の届く高性能」なら、もうひとつの新型GTI ハル採用モデルであるGTI SE 130 は、いったいどのようなモデルだろう。まずは従来モデルからの変更点を、試乗インプレッションとともにおさらいしてみよう。
エンジンはGTR 230 と同じく、ROTAX 1630 ACE を新たに採用。排気量は拡大されたが最大出力は据え置きというのも、GTR230 と同様だ。なお2020 モデルのシードゥは、SPARK を除く全モデルに同型のエンジンが搭載。過給器の有無やECU の制御で出力を調整している。
そして軽量な新型GTI ハルを採用しているため、想像以上の軽快感に仕上がっている。スロットルを握った瞬間、おや? と感じたほど。これはイヤな違和感ではなく、想像の上をいっていたから出た疑問符。なんなら少しニヤケながら「おや?」と口に出していたかもしれない。それぐらい出足が軽やかで、スムーズに加速していく。
さすがにGTR 230 のようなどこまでも伸びていきそうな加速感ではないものの、ストレスなく滑らかに伸びていくので気持ちが良い。GTR 230 の上をいく従来比約24kg 減という軽量化の恩恵は、確実に走行性能へと昇華されている。コンパクトなハルは取り回しも良く、扱いやすさは従来モデルから継承されている。