節目を迎えたTPSP。式典では今後の展望についても。
ユーザーのマナーアップに取り組み、東京ベイエリアでいつまでも水上バイクが楽しめるように――。
水上バイク販売店やマリーナ、水上レスキュー団体などが中心となり発足したTPSP(東京港・湾・河川 水上オートバイ安全航行推進プロジェクト)は、2014年に冒頭の理念から活動を開始しました。
当該水域における水上バイク航行マップや自主ルールの作成にくわえ、2015年3月からは一般ユーザーを対象とした「TPSP安全講習会」もスタート。
年を重ねるごとに着実に受講者数(TPSP会員数)を増やしていき、2021年7月16日現在では5503名となっています。
東京ベイエリアでの安全航行に特化したTPSP安全講習会では、受講者から「非常にためになる内容だった」「免許取得時に勉強したはずが忘れていることもあった」という声も多く寄せられています。
水上には海上衝突予防法や海上交通安全法、港則法、条例、さらにはローカルルールなど、安全航行のための様々な決まりごとがありますが、それらをTPSP安全講習会で改めて学ぶことで、「無自覚のルール違反」を減らせるのもこの講習の大きな成果といえるでしょう。
そして同じく受講者から「他の地域でも同様の安全講習会を開催するべきでは」という声もあがっているようですが、5000名という節目を迎えたこともあり、記念式典では「TPSPを下部組織とする一般社団法人の設立準備」や、「各地への支部設立の協力依頼」といった今後の展望も発表されました。
全国的にゲレンデ問題が叫ばれて久しいなか、TPSPをモデルケースに優良ライダーの育成やルールの周知を目的とした講習会が各地で開催されれば、水上バイクの未来にも明るい兆しが見えてくるかもしれませんね。