生駒 淳の海外レース参戦記#2│JET SKI PRO TOUR 2019 ROUND 2

生駒 淳の海外レース参戦記#1│ JET SKI PRO TOUR 2019 ROUND 1

タイのシリーズ第2戦は、レース前から波瀾万丈

タイのレースに出場

JET SKI PRO TOUR 2019 ROUND 2
THAILAND PRACHUAP KHIRI KHAN
タイ王国 プラチュワップ キーリー カン
2019年4月20日~21日
  • TEXT:Jun Ikoma 生駒 淳
  • PHOTO:Akemi Ikoma 生駒明美

2019年4月17日(水)【出国】
乗り継ぎする国の時差は、事前に調べておきましょう

タイのプロツアー看板

前回は成田空港からエアアジアでのタイへのフライトでしたが、今回は羽田空港からフィリピン航空のマニラ経由でバンコクまで向かうことに。出発は午前2時なので、前日の23時に羽田空港に到着。

荷物を預けてから出国手続きをして、タイの友人におみやげを買おうと免税店へ。タイにいる日本人の友だちはみんな日本のお酒を買っていくとすごく喜ぶので、今回も日本酒の久保田を2本買おうとしたのですが、お金を払おうとした時に店員さんから「マニラで没収される可能性があります」と言われ、たしかにそうだなと思い諦めて、マニラで何か買うことにしました。

マニラまでは4時間半のフライトで、出発が夜中だったこともあり、機内ではグッスリ。起きたらマニラでした(笑)。ここで乗り継ぎですが、次のバンコク行きの飛行機は搭乗時間が9時だったので、少し余裕があります。ということでラウンジで食事をしながらノンビリしていたのですが、しばらくするとかすかに聞こえたアナウンスで、自分たちの名前が連呼されている? 日本とフィリピンの時差は2時間だから、まだ8時半のはず。搭乗を焦る時間ではないと思ったのですが、ここで勘違いに気づきました。時差が2時間なのは日本とタイで、日本とマニラは1 時間。つまり現地の時間は9時半だったんです。これはヤバイ!!

大急ぎで搭乗ゲートへ走っている最中も、自分たちの名前が連呼されています。そりゃあ30分も飛行機を待たせたら、そうなりますよね。今回もビジネスクラスだったのでなんとか待ってもらえましたが、エコノミーだったら置いていかれてたかもしれません。セーフといえばセーフですけど、機内に入ったときは「こいつらが犯人か」的な感じで気まずかったです。しかも自分たちが遅れたせいで離陸の順番が変わってしまったらしく、飛び立つまでかなりの時間ウェイティングに(汗)。同便だった皆さんに、ものすごく迷惑をかけてしまいました。

マニラからバンコクまでは3時間ちょっとのフライトで、お昼過ぎにはなんとかバンコクに到着。マニラではおみやげを買えなかったので、バンコクの免税店で梅酒を買っておみやげにしました。そこからレンタカーを借りて、まずはマーブンクロンセンター(MBK)に。

MBKは、スワンナプーム空港から30分ぐらいの場所にある大きなショッピングモールで、キングスカップが終わると、ほとんどの日本人が買い物にくるぐらい有名な場所です。自分たちは今回、ここでチームのキャップを作ることに。

色を選んで、チームの刺繍を入れてもらうと1個700バーツと言われました。ただし、MBKでは最初に提示された値段で買ってはいけないのが鉄則なので、自分は500バーツを提示。じゃあ、間を取って600バーツと言われたのですが、20個作るから500バーツにしてくれと言ったら、550バーツまで下がりました。

交渉後に日本の国旗を入れた方がカッコ良いと思い、日の丸を入れてくれと言ったら50バーツ上乗せされましたけど、結局600バーツで交渉成立となりました。日本円だと2100円ぐらいです。最近はバーツも値上がりしているのでおトク感が無くなってきていますが、それでも日本で作るよりは安いかな?

刺繍も入るし、さすがにすぐには納品できないということでしたが、ひとまず10個は今夜ホテルまで届けてくれることに。残りの10個は、帰国前にバンコクに戻って来たときに受け取ることにしました。

それからホテルにチェックインして、18時からタイの友人の植田さんと、勝利の女神ヨシエさんがいる居酒屋KIZAHASHI(きざはし)に行きました。ここは前回でもちょこっと触れましたけど、2018年のタイシリーズ第1戦で2位になったあと、この店に寄ってからレースに行くようにしたら全戦優勝できた、自分にとって縁起の良いお店です(笑)。

ちなみに前回はここに来ないで2位だったので、やっぱりレースの前はこの店に来ないとダメみたいです。そんな大切な友人2人に梅酒のおみやげを渡してから、優勝の前祝い酒をみんなで呑みました。23時にはお開きになり、それから自分は2時間マッサージに行き、夜中の1時にホテルに戻って寝ました。

2019年4月18日(木)【会場到着】
猿山の頂上で必勝祈願。レース前のノンビリした時間

山頂の寺院で必勝祈願

朝9時半にホテルをチェックアウトして、そこから高速道路で約300km先のレース会場を目指します。途中、朝ご飯を食べるために寄ったパーキングでカオマンガイを食べましたが、これが思いがけずとても美味しく、大満足。

寺院で必勝祈願

レース会場に着いたのは午後3時ごろで、前回と同じくマシンがまだ来ていないのでやることがなく、近くにあったサル山に登ることに。サルが2000匹いるというその山の頂上にはお寺もあるみたいなので、気合いを入れて登ってきました。他に高い建物がまったくないので、頂上からの見晴らしは最高。神様にも無事にお祈りすることができました。その後はまったくやることがなかったので、早めの夜ご飯に行き、さっさと寝ました。

2019年4月19日(金)【レース前日】
テストも順調で、マシンも好調。日本食を食べて、自分も絶好調!!

生駒淳のレース艇を整備するメカニック

前日までとは打って変わり、この日はマシンも到着して一気にレースモードです。まずは朝9時からマシンのテスト。これは順調にいき、コースに入ってスポンソンのテストもできました。

今回のコースは大きく、常に横波を食らうような気が抜けないコースで、難易度は高めです。そして夕方5時からはライダーズミーティング。最近はカメラでライダーを撮影しているので、出席しないとあとですぐにバレます(笑)。

ご飯は、レース会場の近くにあるジャパニーズレストラン富士山に行きました。昨年のレース以来なので1年ぶりです。もちろんオーナーは日本人で、レース1週間前から会場の周りに張られていた自分のバナーの写真を送ってきてくれていました。料理も最高で、レース前に日本食を食べて元気がでました。

次ページ:【レース1日目】原付の盗難疑惑にはじまり、トラブル続きのレース初日

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