2019年8月31日（土）【レース初日】
すべてが作戦どおり。助っ人外国人の任務完了!?
今大会はフィリピンでは珍しく、本当に珍しく、各クラスのレーススケジュールが事前に発表されていました。というか、毎回スケジュールが発表されないことが本当にイヤだったので、自分がBJにお願いしたんですけどね（笑）。
今回、自分が参加するのは、アマチュア・ランナバウトとマスター・ランナバウト、そして耐久レースです。この大会にはタイや日本からプロライダーも来ていますが、基本的にフィリピンにはプロライダーがいないので、プロクラスも、プロ・アマクラスもありません。
発表されたスケジュールによると、自分のレースは10時45分と11時15分なので、しばらく時間があります。昨日クラッチを交換してもらったので、念のため様子見で軽く走りましたが、調子はめっちゃ良い感じ。
マシンも心配なさそうなので、自分のレースまで会場をぶらぶら。写真を撮ってほしいとたくさんの方が声をかけてくれて、とても嬉しかったですね。タイだけでなく、フィリピンでも応援してくれるひとが増えているのを実感しました。
そして写真を撮りながら豊田さんのテントの前を通ると、日本人の女子大生が4人いました。彼女たちの大学とアンヘレス（マニラの北にある都市）の大学が姉妹校で、3か月の短期留学中だそう。学校の先輩が書き残したノートに「週末はバスでスービックに行って、NETWORXでバナナボートや水上バイクに乗ると楽しいよ」と書いてあったから、遊びにきたそうです。
しかし彼女たちにとっては残念なことに、この日はレースなので、アクティビティは一切できません。それでどうしようかと途方に暮れていたら、豊田さんに「日本人？」と声を掛けられたそうで、レースを見ていくことにしたそうです。もちろん水上バイクのレースを見るのははじめてということなので、楽しんでもらえたら良いな～。
そして予定の時間よりだいぶ遅れて、アマチュア・ランナバウトのレースがスタートです。MOTO 1はピンポン玉を引いて、数字が若い順にインから並んでいきます。
1番がイン側のインで、2番がその隣。2番がアウト側のインではありません。10人いたら、6番を引いた人がアウト側のインになります。
自分は正直なところどこでもよかったのですが、引いたのはなんと1番!! ここでクジ運良くてもな～（笑）。まあせっかくなので、ありがたくイン側のインをちょうだいしました。
スターターはリーさんなので、フライングできないぐらいのめっちゃ早いタイミングのはず。自分は好きですけどね。
そして案の定のタイミングで、スタートはバッチリ。自分はインコースのホールショット。合流も1位で、BJは4位でした。
しばらく様子を見ていると自力で順位をあげていたので、自分は少しだけゆっくり走り、BJが2位にあがってきたバックストレートで前を譲り、そのままフィニッシュ。BJと自分がワンツーです。
その後のマスター・ランナバウトは、いつもどおりホールショットから難なく逃げ切り。というか誰もついてこず、かなりマシンを温存できたレースでした。
午後のアマチュア・ランナバウトMOTO 2はインコースが速そうなので、BJをインに行かせ、自分はアウトに。スタートはふたりともうまくいったので、お互いイン・アウトのホールショットでした。合流は自分が前でしたが、インから来たBJに前を譲ったところで、ひと安心。普通に走っていれば、抜かれる感じもなかったですからね。
そのままBJが1位、自分が2位でゴール。前回のレースが上手くいかなかっただけに、ここまでの完璧な仕事ぶりに、ホッと胸をなでおろします（笑）。残りはあと1レースです。
するとBJが「明日のMOTO 3は、コマちゃんが1位になってくれ」と言いだしました。話を聞いてみるとBJは「MOTO 3が2位でも今大会は優勝だし、それでシリーズチャンピオンも確定するから、絶対に1位になる必要はない。むしろ、コマちゃんがMOTO 3で1位を取ればシリーズランキング3位になれるから、そっちの方が良くない？」との提案でした。
BJがそう言ってくれるなら、MOTO 3は遠慮なく全開でいきます!! ただし、BJが2位という条件つきなので、そこはしっかり意識しなければなりません。
そしてマスター・ランナバウトは、またまたぶっちぎりの1位でゴール。正直なところこのクラスは出るのも申し訳ないぐらいなのですが、なにも気にせず優勝できるクラスがここしか無かったので、どうかご勘弁を。