生駒 淳の海外レース参戦記#08│2019 PHILIPPINE NATIONAL JET SKI RACE

生駒 淳の海外レース参戦記#01│JET SKI PRO TOUR 2019 ROUND 1
生駒 淳の海外レース参戦記#02│JET SKI PRO TOUR 2019 ROUND 2
生駒 淳の海外レース参戦記#03│JET SKI PRO TOUR 2019 ROUND 3
生駒 淳の海外レース参戦記#04│TACLOBAN INTERNATIONAL JET SKI RACE 2019
生駒 淳の海外レース参戦記#05│JET SKI PRO TOUR 2019 ROUND 4
生駒 淳の海外レース参戦記#06│JET SKI WORLD SERIES ROUND 1
生駒 淳の海外レース参戦記#07│JSAP NATIONAL TOURS 2019

2019 PHILIPPINE NATIONAL JET SKI RACE ROUND 4

PHILIPPINE SUBIC BAY
フィリピン スービック

2019年8月30日~9月1日
  • TEXT:Jun Ikoma 生駒 淳

前回のような失敗は、絶対に許されない

2019年8月30日(金)【レース前日】
絶対に負けられないし、勝ってもいけない

前回のレース終了後もフィリピンに残り、2019年シリーズ最終戦に出場です。会場はホームグラウンド、というかもはや地元ともいえるスービック。大親友BJのショップ『NETWORX』の目の前にあるビーチで、いつも自分たちが練習している場所が、そのままレース会場となりました。

今回のレースは、BJが主催者。「みんなが楽しめるように」と試行錯誤しながら、従業員と一緒に頑張っているBJの姿を、何か月も前から見ていました。自分たちもできる限りの協力はしたいということで、自分のチーム(#1 POUND ONE)から、レース会場に置く大型ビジョンをプレゼント。そして今日はその大型ビジョンがレース会場に設置され、12時から14時まで、いつもの長~いライダーズミーティングがあると聞かされていました。

時間まで近くのレストランで食事をしていたのですが、そこにレーススタッフが大慌てでやってきて「もうライダーズミーティングがはじまってるよ!!」と。なぜか、1時間も早くスタートしたようです。いつもはメチャクチャ遅れるのに。

大急ぎで会場へ戻りましたが、それでも30分ほど遅刻。驚くことに、ほとんどのライダーがすでに集まっています。みんなどうやって情報を知ったんだろう?

会場を見渡すと、タイで数々のチャンピオンに輝いたトップライダー、ポンポンの姿が。今回、BJは自分だけでなく、ポンポンも助っ人としてフィリピンに呼んでいました。そしてBJと同じように、現在シリーズ2位の選手も、タイから助っ人としてスーファサットを呼んでいました。シリーズ2位の選手が持っている一番速いマシンに彼を乗せ、BJや自分、ポンポンをブロックさせる作戦のようです。早くも、史上最大の忖度レースになりそうな予感がしますね(笑)。

今回はBJのホームでのレースで従業員もたくさんいるので、彼の良いところを見せられるようにと、自分も気合いが入ります。ミーティング終了後にプラクティスランがあったので、少し走ってコースを確認。バックストレートが長いので、波が出てくれば面白いレースになりそうです。

他のライダーの走りを見ていると、ぶっちぎりで速いマシンが1台いました。それがシリーズ2位の選手のマシンで、スーファサットが乗っています。自分が見てもあきらかに速いし、周りのみんなも速い速いと言うから、どんなものかと、試しに追いかけてみることにしました。

急いで準備してマシンを降ろし、彼のうしろに付いてバックストレートを走ってみましたが、案外追いつく感じだったので、ひと安心。これでプラランも終了です。

プララン後は、BJのメカニックにオイル交換、オイルエレメント交換、スーパーチャージャー(SC)のクラッチ交換をお願いしました。ちなみに今回はBJから「ノーマルSCだとベタ水面だった場合、前回のようにシリーズ2位の選手に行かれてしまう可能性がある。17psiに変えてくれ」と散々言われていました。

自分的には前回のようにベタな湖ならともかく、波がある海ならノーマルSCでも十分勝てると思うんですけどね。マシントラブルのリスクも高まるし、大丈夫だからと拒み続けたのですが、最後は押し切られて17psiの羽に変更することに。それに併せて、ECUもV-techを使って自分で書き換えたのですが、かなり速くなったので仕上がりは上々。17psiならそこまで気を使わなくても良いみたいですが、これ以上に大きな羽を入れると、メカニックが必要になるレベル。ここまでが、ノーメカニックでやれる限界ですね。

19時から21時までは、BJのお店の隣にあるジェリーズグリルというレストランの2階で、ウェルカムパーティーが盛大に行われました。このレストランはフィリピン国内に400店舗も展開している超ビッグな飲食店で、BJのお父さんが出資者でもあります。BJのショップの隣にはこのジェリーズグリル、そして目の前にはホテルと、完璧なバケーションエリアになっています。

そしてパーティのあとは、フィリピン在住の日本人でレースにも出る東野さんと豊田さん、タイの親友ポンポン、レースディレクターのジャスティン・リーさんも含めた十数人で呑みに行き、楽しい夜を過ごしました。

次ページ:【レース初日】すべてが作戦どおり。

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