海で乗ったら、実際どうなの? 2020 BRP SEA-DOO GTR 230

コスパ抜群の新型モデルを、湘南の海でツーリング・インプレッション

軽量でコンパクトな船体に、過給230馬力のパワフルなエンジンを搭載。ハイエンドモデルにひけをとらない走行性能を持ちながら、手の届きやすい価格帯で人気を博すGTR 230が、2020年にフルモデルチェンジを果たしたのはご存じのとおり。

ポリテック製の新型ハルによる軽量化と、装備・機能類の充実で新たに生まれ変わったわけだが、そんな最新モデルを海で乗ったら、実際どうなの?

ということで、日本有数のトップライダーである砂盃 肇と、水上バイクのレースにも参戦する女性モデルの木村亜美に、湘南の海をツーリングしながら試乗してもらった。

速くて、楽しくて、快適な万能モデル

まず、海にでれば大なり小なり波がある。撮影当日はそれなりにうねりが入っていたが、そのような状況で、果たしてふたりはどんな印象を持ったのか。まず砂盃がこう答える。

「波をひとつ越えるのも、レスポンスが悪いと思いどおりに操れないから乗りづらくなるんですよ。その点、GTRは軽いし、スロットルレバーを握ったときのレスポンスも良いから、波がある水面でも乗りやすい。思ったところに飛んで、思ったところに着水できます。コントロールできないような、おかしな跳ね方もしないからね」

波のなかでの乗り味については良好な感触だったようで、さらに230馬力というパワーについては、「ツーリングするならあれぐらいでちょうどいい」という。海では全開で握っていられる時間もそれほど長くなく、逆にパワーがありすぎると、荒れた水面では制御が難しくなる、というのが理由のようだ。

従来モデルよりもワイドになった新型ハルは、静止時の安定性も向上。海に浸かったあと、横からでも容易に乗り込めた。
「ライポジの重心が低いからか、フラついたりすることもなく、むしろ後席に乗せている方が旋回のグリップは良かった気がします」とタンデムでも高評価。

次ページ:ハイエンドモデルと遜色ない充実の装備と機能

水上バイクやボート、各種マリンスポーツの新鮮情報をお届けする、ホットウォーター公式LINE。雑誌企画『みんなのPWCライフ』への写真投稿もできます。
LINE友だち追加はこちら
いいね! お願いします
広告